排水管・排水口、その他のトラブル

排水口・排水溝の掃除方法は? 水回りの簡単なお手入れ方法を解説

排水口・排水溝の掃除は、キッチンからトイレまで水回りの快適さを保つ上で欠かせません。
この記事では、ぬめりや悪臭、つまりの原因となる汚れを効果的に除去する方法を、場所別に詳しく紹介します。
また身近な用具や洗剤を使ったお手入れ方法から、汚れの予防策、自分でできる簡単で効果的な掃除のコツについても触れていきます。
水回りを清潔に保つための知識を身につけ、毎日の生活をより快適にしましょう。

このページの目次

排水口・排水溝の主な症状・原因

排水口・排水溝のぬめり、悪臭、つまりの原因と対策を、一般的な症状に焦点を当てて解説します。

ぬめり

症状

排水口・排水溝にぬめりを感じるのは、使用後の水分が蒸発していく過程で、細菌やバクテリアが繁殖しやすい環境が作られるためです。
このぬめりは、触るとぬるぬるしており、見た目にも不衛生で、場合によっては不快な臭いの原因にもなります。

原因

ぬめりの主な原因は、キッチンでの食べ物の残りかす、油分、洗剤の残留物が混ざり合って微生物の栄養源となることです。
特に、せっけんかすが油汚れと化学反応を起こし、排水口に黒っぽくてベタベタしたぬめりがついてしまいます。

悪臭・におい

症状

排水口・排水溝から発生する悪臭も、日常生活において非常に不快な問題です。
この臭いは、キッチンやバスルーム、洗面所など、家のさまざまな場所で発生することがあります。

原因

悪臭の主な原因は、排水口・排水溝内で蓄積される有機物が分解される過程で発生します。
食べ物の残骸、髪の毛、皮脂などが排水管内に溜まり、それらが腐敗することで臭いが発生するのです。
また、排水管の構造上、水が溜まりやすい場所では、雑菌が繁殖しやすく、それが臭いの原因になることもあります。

つまり

症状

排水口・排水溝のつまりは、水の流れが悪くなることで明らかになります。
最悪の場合、水が全く流れなくなり、使用に支障をきたします。

原因

つまりの主な原因は、排水口・排水溝に流れ込む固形物の蓄積です。
キッチンでは食べ物の残骸や油脂、バスルームでは髪の毛や石鹸のかすが排水管内に溜まり、水の流れを妨げます。
これらの物質が絡み合い、時間とともに硬化することで、排水管内で水の通り道を塞いでしまうのです。

掃除が必要な排水口・排水溝の種類

台所の排水口の構造

家の中で最も掃除が必要な排水口・排水溝は、キッチン、お風呂場、洗面所、そしてトイレです。
これらの場所は日常生活で頻繁に使用され、食べ物の残りかす、髪の毛、石鹸カスなどが原因で汚れやつまりが起こりやすく、定期的なお手入れが不可欠になります。
汚れが発生する原因を理解し、適切な掃除方法を選ぶことで、快適な生活空間を保つことができるでしょう。
ここでは、構造・症状・原因の3つに分けて詳しく解説していきます。

キッチン

構造

キッチンの排水口は、シンクの下にある部分で、水や食器洗いの汚れを排水する役割を果たしています。
主な構造要素は、次の通りです。

排水口フタ(目皿)

排水口フタ(目皿)は、大きな食べ物の残骸やその他のゴミが排水管に流れ込むのを防ぐために使用されます。
通常、取り外しが可能で、定期的な清掃が望ましいです。
このフタは、キッチンの排水口の最上部に位置し、水は通しますが、大きな固形物はキャッチします。

排水バスケット(ゴミ受け)

排水バスケット(ゴミ受け)は、排水口フタ(目皿)の下に位置し、細かい食材のカスやその他の小さな物体をキャッチします。
この部分は通常、プラスチックまたは金属製で、定期的に取り外して清掃することができます。
ゴミ受けは、排水システムを詰まらせる原因となる物質を効果的に捕らえる役割を果たします。

排水トラップ椀(ワントラップ)

下水管からの悪臭や害虫の侵入を防ぐために設計されています。
この部品は水を一定量保持し、排水管と室内の間に水のバリアを作り出します。
通常、排水バスケットの下に位置し、定期的な清掃とメンテナンスが必要です。

排水管

排水管は、使用済みの水がキッチンシンクから家の主要な排水システムに流れるための管です。
このホースはしばしば柔軟な材質(ゴム製など)で作られており、キッチンの配置に合わせて調整することができます。
排水管のつまりや損傷は、水の流れを妨げ、キッチンでの水漏れやその他の問題を引き起こす可能性があります。

症状

キッチンの排水口・排水溝に問題がある場合、次のような症状が現れます。

水の流れが悪い

キッチンの排水口がつまっていることが最も一般的な原因です。
ぬめりの汚れの蓄積や食材のカス・油脂などの固形物が、排水口・排水溝に付着し水の流れを妨げます。
「つまりそう」な程度なら、50〜60度のお湯を少しずつ何回かに分けて流すのが適切です。
なお、熱湯は排水パイプを傷める原因となるため使用してはいけません。
簡単にできる予防方法として、食べ残しは皿洗いの前に取り除きましょう。
フライパンやお皿に付いた油汚れも、できる限りキッチンペーパーなどで拭き取ることをおすすめします。

異臭

排水バスケット(ゴミ受け)に蓄積した食材のカス・油脂などが腐敗して異臭が発生している可能性があります。
この場合は、ゴミ受けに使い捨てのネットをつけて、2~3日ごとに小まめに取り替えることをおすすめします。
排水バスケットの表面的な汚れが原因でない場合は、排水管の中の汚れが考えられます。

水が逆流する

水の流れが悪いままキッチンを使い続けていると、排水が逆流する可能性があります。

原因

以下が主な原因になりますので、これらの問題には早期に対応しましょう。

フライパンや皿に付着した油汚れ

キッチンの排水口・排水溝のトラブルで一番多いのは油です。
温かい油は液状ですが、冷えると固形になるため、冬場に増加する傾向があります。
天ぷらなど大量に使用した油を適切に処理していても、フライパンや皿に付着した油汚れはそのまま水に流されがちです。
そこに食材のカスがさらに付着して油つまりが発生し、排水管をふさぐのです。
調理器具や食器に油が残った場合には、キッチンペーパーなどで拭き取ってから洗いましょう。

食材のカス

調理や皿洗いの過程で食材の残りカスや小さな断片がシンクに流れ込むことがあります。
これらの残りカスは、排水口・排水溝のフィルターに蓄積し、前述したように油を結合して厄介なつまりや異臭を発生させます。
この問題を防ぐためには、食器を洗う前に皿から食べ残しをしっかりと取り除き、できるだけ食材のカスが流れ込まないようにすることが重要です。
また、細かな残りカスをキャッチできる排水バスケット(ゴミ受け)のネットも効果的でしょう。

固形物

野菜の皮などの大きな食品片だけではなく、ペットボトルのフタやカトラリーなどを指します。
排水管の奥まで入り込んだ場合、大掛かりな工事が発生する可能性も。
うっかり固形物を流してしまわぬよう注意深く使用しましょう。

お風呂場

構造

お風呂の排水口の構造

お風呂場の排水口はシャワーエリアの床に設置されており、入浴時に使用される水や体から洗い流された汚れを排水する重要な役割を担っています。
主な構造要素は、次の通りです。

排水口フタ(目皿)

お風呂場の排水口の最も上にある部分で、大きなゴミや髪の毛などをキャッチします。
取り外し可能なタイプが多く、定期的な清掃が可能です。

排水バスケット(ゴミ受け)

排水口フタの下に位置し、細かいゴミや髪の毛を捕捉します。
ヘアキャッチャーとも言われる部分になります。
この部分も取り外して清掃できる設計のものが一般的です。

排水トラップ椀(ワントラップ)

通常、排水バスケットのさらに下に位置し、悪臭や害虫が上がってくるのを防ぐための水のうちわけを作ります。
U字型やS字型のパイプで構成されることが多く、常に少量の水が溜まっている状態を保ちます。

排水管

排水トラップから続く管で、お風呂の使用済みの水を建物の外部にある下水道へと導きます。
排水管の途中には清掃のための点検口が設けられていることがあります。

症状

お風呂場の排水口・排水溝に問題がある場合、次のような症状が現れます。

水の流れが悪い

排水口・排水溝が詰まっていると、水がスムーズに流れずに溜まりやすくなります。
これは、排水口・排水溝部分に髪の毛、石鹸カス、その他のゴミが溜まっている兆候です。
排水バスケットの表面的な汚れが原因でない場合は、排水管の中の汚れが考えられます。

異臭

排水口・排水溝から不快な臭いがする場合、これは溜まったゴミが腐敗している可能性があります。
特に、お風呂場のように湿った環境ではバクテリアやカビの成長に適しており、悪臭の原因となります。

水が逆流する

排水システムが適切に機能していない場合、使用済みの水が逆流して浴室に戻ってくることがあります。

原因

以下が主な原因になりますので、これらの問題には早期に対応しましょう。

髪の毛

お風呂を使用する際に抜け落ちる髪の毛が排水口・排水溝に溜まり、やがて水の流れを妨げる原因となります。

石鹸カス

石鹸やボディソープの使用により生じる石鹸カスが排水口・排水溝に溜まり、つまりや悪臭の原因となります。

皮脂や汚れ

皮脂や汚れが排水溝に蓄積し、バクテリアの繁殖地となって悪臭を発生させます。

浴槽の残り湯

浴槽の残り湯をそのままにしておくと、水質が悪化し、排水溝から悪臭が発生することがあります。

洗面所

洗面所の排水口の種類

構造

洗面所の排水口は、日々の洗顔や手洗い、歯磨きなどの際に生じる汚れを排水するために不可欠な部分です。
排水口・排水溝の構造は、大きく分けて以下の部分から成り立っています。

排水口フタ(目皿)

通常、排水口・排水溝の最も上に位置し、大きなゴミや異物が排水管に入るのを防ぎます。
取り外して掃除することができ、定期的な清掃が推奨されます。

排水バスケット(ゴミ受け)

排水口フタの直下に位置し、細かいゴミや髪の毛を捕捉します。
ヘアキャッチャーとも言われる部分になります。
このバスケットも容易に取り外して洗浄でき、ゴミの蓄積を防ぎます。

排水トラップ

悪臭や害虫が上がってくるのを防ぐため、排水バスケットの下に位置するU字型またはP字型の管です。
水のうちわけを作り、悪臭の逆流を防止します。

排水管

排水トラップから建物の外部へと続く管で、使用後の水を下水道へと運びます。
排水管のつまりや損傷は、水漏れや悪臭の原因となり得ます。

症状

洗面所の排水口・排水溝に問題がある場合、次のような症状が現れます。

水の流れが悪い

お風呂場と同様に、排水口・排水溝が詰まっていると、水がスムーズに流れずに溜まりやすくなります。
排水バスケットの表面的な汚れが原因でない場合は、排水管の中の汚れが考えられます。

異臭

排水バスケットや排水トラップの内部から不快な臭いが発生します。
この場合は、髪の毛や石鹸のカス、歯磨き粉、洗顔料などの汚れが蓄積していると考えられます。

水が逆流する

汚れが排水管でつまってしまうと、最悪の場合は排水が戻ってきてしまいます。

原因

以下が主な原因になりますので、これらの問題には早期に対応しましょう。

髪の毛

ブラッシングした際に抜け落ちる髪の毛が排水口・排水溝に溜まり、やがて水の流れを妨げる原因となります。

石鹸カス

石鹸やメイク落としなどの洗顔料の使用により生じる石鹸カスが排水口・排水溝に溜まり、つまりや悪臭の原因となります。

皮脂や汚れ

皮脂や汚れが排水口・排水溝に蓄積し、バクテリアの繁殖地となって悪臭を発生させます。

固形物

小物(ヘアピン・イヤリング・ピアス・指輪など)、歯磨き粉のキャップなどを指します。

トイレ

構造

トイレの排水口は、使用後の水や排泄物を効率的に排出するために欠かせない構成要素です。
主な構造要素は、次の通りです。

排水トラップ

下水道から悪臭や害虫が上がってくるのを防ぐため、排水管をS字型・U字型・P字型に曲げています。

排水管

排水トラップから建物の外部へと続く管で、使用後の水や排泄物を下水道へと運びます。
排水管のつまりや損傷は、水漏れや悪臭の原因となり得ます。

症状

トイレの排水口・排水溝に問題がある場合、次のような症状が現れます。

水の流れが悪い

便器〜排水管までの間で何かがつまっていると水の流れが悪くなります。
排水トラップ内のつまりの場合は、バケツで大量の水を勢いよく流したり、ラバーカップで押し出したりして異物を解消できます。
しかし、排水管の奥が原因と考えられる場合、自力で解決することは難しいでしょう。

異臭

便器からアンモニア臭がする場合は、尿石などの汚れがこびりついていることが考えられます。
下水の臭いの場合は、排水管の空気圧が変化し排水トラップの水たまりが不足している可能性もあります。

水が逆流する

水の流れが悪いまま放置すると、排泄物やトイレットペーパーが逆流して戻ってきてしまいます。

原因

以下が主な原因になりますので、これらの問題には早期に対応しましょう。

トイレットペーパーや排泄物

大量のトイレットペーパーや排泄物を流した場合、排水路に引っかかりつまりが発生します。

尿石

トイレ掃除で尿石の除去を怠っていると、尿の中のカルシウムにある水分が蒸発し固形化します。
長期間に渡り蓄積していくと大きな塊となってつまりや悪臭の原因となるでしょう。

固形物

ペット砂やオムツのような異物を流してしまうと、水を吸って膨張し排水路につまりが起こります。

自分で排水口・排水溝を掃除するときの用具

排水口・排水溝の清掃には、適切な用具の選択が重要です。
ここでは、掃除の効率と効果を高めるために役立つ用具を詳しく解説していきます。

スポンジ

スポンジは排水口の表面や排水溝の内側を拭き取るのに適しています。
柔らかい素材でできているため、表面を傷つけることなく汚れを効果的に除去できます。
スポンジの柔軟性を利用して、排水口の細かい部分や隅々まできれいに掃除することができます。
排水口の目皿やヘアキャッチャーを優しくこすり、汚れを取り除きましょう。

歯ブラシ

古い歯ブラシは細かい部分や隙間に入り込んだ汚れを取り除くのに適しています。
硬いブラシは汚れをかき出しやすく、特にぬめりや小さなカスを取り除くのに効果的です。
歯ブラシのサイズが小さいため、普段手が届きにくい場所の掃除にも役立ちます。
排水口・排水溝の隅や排水トラップの部品を丁寧に掃除しましょう。

ワイヤーブラシ

ワイヤーブラシは、頑固な汚れや錆びに対して使用します。
排水口・排水溝の金属部分や、固く付着した汚れを削り取るのに適しています。
排水トラップやパイプの中に入り込んだ髪の毛やゴミを取り出す際に役立ちます。
ただし、使用する際は表面を傷つけないよう注意が必要です。

ラバーカップ

ラバーカップは、排水口・排水溝のつまりを解消するために使用します。
水を排水口・排水溝に溜め、ラバーカップを使って圧力をかけることで、つまりを押し出す原理です。
シンプルながら、つまりを解消するのに非常に効果的なツールになります。
排水口・排水溝に密着させて数回押し込み、真空を作り、つまりを取り除きましょう。

タオル

掃除後の水分を拭き取るためや、掃除作業中の汚れ防止にタオルを使用します。
また、排水口・排水溝を保護するためにも役立ちます。

ゴム手袋

ゴム手袋は、手を汚れや化学薬品から保護するために必要なアイテムです。
掃除作業を安全に行うために、ゴム手袋を着用することをお勧めします。

重曹・クエン酸

重曹とクエン酸は、自然派の掃除に適した素材です。
重曹はアルカリ性で、油汚れやぬめりを落とすのに効果的です。
クエン酸は酸性で、水垢や錆を除去するのに有効です。
これらを組み合わせることで、化学洗剤を使わずに排水口・排水溝の掃除ができます。

パイプクリーナーなどの洗剤

パイプクリーナーは、排水管内のつまりや悪臭の原因となる汚れを効果的に溶かすために使用します。
強力な洗浄力がありますが、使用する際は指示に従い、安全に注意しましょう。

自分で排水口・排水溝を掃除するときの洗剤

自分で排水口・排水溝を掃除する際に使用する洗剤の成分を選択することは、家庭の清潔さを維持し、環境に配慮する上で非常に重要です。
ここでは、洗剤の成分として一般的に使用される洗剤について、その特性、利用時の注意点、そして環境への影響を深堀りして解説していきます。

洗剤の成分

水酸化ナトリウム

水酸化ナトリウムは、強いアルカリ性を持つ化合物で知られ、脂肪や油を分解する能力に優れています。
キッチンやバスルームの排水口・排水溝に溜まった油性の汚れを除去する際に、特に効果を発揮します。
しかし、その強い腐食性のため、使用する際にはゴム手袋や保護メガネを着用するなど、皮膚や目を保護するための対策が必要です。
また、使用後は十分に水で洗い流すことをおすすめします。

次亜塩素酸ナトリウム

次亜塩素酸ナトリウムは強力な酸化剤で、抗菌・消毒作用があります。
トイレの清掃に使用されることが多く、排水口・排水溝に生じる細菌やカビの成長を防ぐことができます。
しかし、次亜塩素酸ナトリウムは有害なガスを発生させる可能性があるため、特に他の清掃剤との混合は避けるべきです。
換気を良くするとともに、使用量を守り、安全に扱うことが重要です。

界面活性剤

界面活性剤は水と油の界面に作用し、油汚れを水に分散させることで洗浄効果を発揮します。
これにより、排水口・排水溝の油汚れやシャンプー、石鹸の残留物を効率的に洗い流します。
界面活性剤にはさまざまな種類があり、環境に優しい天然由来の界面活性剤も市場には多く存在します。
生分解性が高く、環境負荷が低いものを選ぶことで、より持続可能な清掃が可能になるでしょう。

バイオ洗剤

バイオ洗剤は微生物を利用した洗剤で、微生物が生成する酵素により汚れを分解します。
特に、排水口・排水溝の掃除においては、有機物の分解に優れたバイオ洗剤が効果的です。
バイオ洗剤は、使用後も環境に優しく、微生物が自然界に戻っても生態系に悪影響を与えません。
また、人体に対する安全性も高いため、家庭での使用に適しているといえます。

洗剤の形状

液体タイプ

液体タイプの洗剤は使い勝手が良く、直接排水口や排水溝に適用できるため、迅速に汚れに作用します。
流動性が高いため、狭い隙間や溝の奥深くまで浸透しやすく、広範囲の汚れを効率的に取り除けます。
特に日常の軽い汚れの清掃に適しており、使用後は水で簡単に洗い流せます。
しかし、液体は流れやすい性質を持つため、過剰に使用すると無駄になりやすく、経済性にも影響を与えます。
適切な量を使用し、汚れに応じた時間を置いてから洗い流すことが効果的です。

粉末タイプ

粉末タイプの洗剤は、水と混ぜることで反応し、温度が上昇することで頑固な汚れを分解しやすくなります。
特に油脂汚れや長期間蓄積した汚れの清掃に有効で、発熱反応を利用して汚れを浮かせることができます。
保存性に優れ、長期間保管しても効果が落ちにくいため、ストックしておくにも適しています。
ただし、粉末が完全に溶け切らない場合があり、溶け残りが排水溝を詰まらせる原因になることもあるため、使用後は十分に洗い流すことが必須です。

泡タイプ

泡タイプの洗剤は、泡が汚れを包み込み、浮かせて落とす働きがあります。
泡立ちが良く、長時間その場に留まることができるため、深部の汚れにじっくりと作用させることが可能です。
また、泡状態であるため、どの部分が清掃されているか視覚的に確認しやすいというメリットがあります。
しかし、泡が残らないようにするためには、十分にすすぎ洗いを行う必要があり、すすぎの際には特に注意が必要です。

【場所別】排水口・排水溝の掃除方法

排水口・排水溝の掃除方法には、各場所で適した掃除方法があります。
ここでは、適切な道具や効果的な掃除方法を詳しく説明します。

キッチンの排水口・排水溝の掃除方法

用意するもの

キッチンの排水口・排水溝の掃除には、以下のものが必要です。

  • ゴム手袋
  • 古い歯ブラシ・スポンジ
  • 重曹・クエン酸(汚れの度合いによって塩素系漂白剤・酸素系漂白剤・パイプクリーナーなど)
  • 水道水・お湯(50〜60度)

効果的な方法

効果的な掃除の手順を部位別に解説していきます。

取り外し可能な部品

台所排水のフタを洗う

  1. ゴム手袋をして、排水口フタ(目皿)・排水バスケット(ゴミ受け)・排水トラップ椀(ワントラップ)など取り外せる物は全て外します。
    汚れや食材のカスなどがある場合は、予めゴミへ捨てておきましょう。

    台所の排水バスケット(ゴミ受け)を洗う

  2. 粉末の重曹または中性洗剤をかけ、スポンジで擦りながら汚れを落としていきます。
    細かい汚れの場合は、古い歯ブラシが役に立つでしょう。

    台所の排水トラップ椀(ワントラップ)を洗う

  3. 汚れが取れたら、水でしっかりとすすぎます。
  4. しつこい汚れの場合には、キッチンハイターなど塩素系漂白剤を使用するのも効果的です。
    また、桶に熱湯を溜めて酸素系漂白剤を混ぜてつけ置きする方法もあります。
排水管

台所排水の穴

  1. 重曹(1/2〜1カップ)を排水口にまんべんなくふりかけます。
  2. クエン酸(大さじ2杯)をお湯(50〜60度程度、2リットル)に溶かします。
  3. クエン酸が溶け切ったら、排水口にまいた重曹の上からかけます。
    ぶくぶくと発泡しますが、無害ですので安心して下さい。
  4. 30分放置した後、よくすすぎます。
  5. 汚れや臭いが気になる場合は、パイプユニッシュなどのパイプクリーナーもおすすめです。

    台所の排水口にパイプクリーナーを流し入れる

お風呂場の排水口・排水溝の掃除方法

用意するもの

  • ゴム手袋
  • 古い歯ブラシ・スポンジ
  • 重曹・クエン酸(汚れの度合いによって塩素系漂白剤・酸素系漂白剤・パイプクリーナーなど)
  • 水道水・お湯(50〜60度)

効果的な方法

取り外し可能な部品
  1. ゴム手袋をして、排水口フタ(目皿)・排水バスケット(ゴミ受け)・排水トラップ椀(ワントラップ)など取り外せる物は全て外します。
    汚れや髪の毛などがある場合は、予めゴミへ捨てておきましょう。
  2. 粉末の重曹または中性洗剤(適量)をかけ、スポンジで擦りながら汚れを落としていきます。
    細かい汚れの場合は、古い歯ブラシが役に立つでしょう。
  3. 汚れが取れたら、水でしっかりとすすぎます。
  4. しつこい汚れの場合には、カビキラーなど塩素系漂白剤を使用するのも効果的です。
    また、桶に熱湯を溜めて酸素系漂白剤を混ぜてつけ置きする方法もあります。
    お風呂の残り湯を活用するのもいいでしょう。
排水管
  1. 重曹(1/2〜1カップ)を排水口にまんべんなくふりかけます。
  2. クエン酸(大さじ2杯)をお湯(50〜60度程度、2リットル)に溶かします。
  3. クエン酸が溶け切ったら、排水口にまいた重曹の上からかけます。
    ぶくぶくと発泡した炭酸ガスは無害ですが、部屋の換気をしながら行いましょう。
  4. 30分放置した後、よくすすぎます。
  5. 汚れや臭いが気になる場合は、パイプユニッシュなどのパイプクリーナーもおすすめです。

洗面所の排水口・排水溝の掃除方法

用意するもの

  • ゴム手袋
  • 古い歯ブラシ・スポンジ
  • 重曹・クエン酸(汚れの度合いによって塩素系漂白剤・酸素系漂白剤・パイプクリーナーなど)
  • 水道水・お湯(50〜60度)

効果的な方法

取り外し可能な部品
  1. ゴム手袋をして、排水口フタ(目皿)・排水バスケット(ゴミ受け)・排水トラップ椀(ワントラップ)など取り外せる物は全て外します。
    汚れや髪の毛などがある場合は、予めゴミへ捨てておきましょう。
  2. 粉末の重曹または中性洗剤(適量)をかけ、スポンジで擦りながら汚れを落としていきます。
    細かい汚れの場合は、古い歯ブラシが役に立つでしょう。
  3. 汚れが取れたら、水でしっかりとすすぎます。
  4. しつこい汚れの場合には、カビキラーなど塩素系漂白剤を使用するのも効果的です。
排水管
  1. 重曹(1/2〜1カップ)を排水口にまんべんなくふりかけます。
  2. クエン酸(大さじ2杯)をお湯(50〜60度程度、2リットル)に溶かします。
  3. クエン酸が溶け切ったら、排水口にまいた重曹の上からかけます。
    ぶくぶくと発泡した炭酸ガスは無害ですが、部屋の換気をしながら行いましょう。
  4. 30分ほど放置した後、よくすすぎます。
  5. 汚れや臭いが気になる場合は、パイプユニッシュなどのパイプクリーナーもおすすめです。

トイレの排水口・排水溝の掃除方法

用意するもの

  • ゴム手袋
  • トイレ用ブラシ・ワイヤーブラシ
  • クエン酸(汚れの度合いによってなど)
  • 水道水・お湯(50〜60度)

効果的な方法

排水トラップ・排水管
  1. クエン酸を便器にふりかけます。
  2. お湯(50〜60度)を便器の半分くらいの水位まで入れます。
  3. 1時間ほど放置した後、トイレ用ブラシ・ワイヤーブラシでよく洗い流します。
  4. 汚れや臭いが気になる場合は、パイプユニッシュなどのパイプクリーナーもおすすめです。

自分で排水口・排水溝を掃除するときの注意点

排水口や排水溝を掃除する際には、いくつかの注意点があります。
安全かつ効果的に掃除を行うために必ず守りましょう。

熱湯を使わない

熱湯は配管やシーラントを傷つけるおそれがあり、さらには周囲の素材にもダメージを与えることがあります。

ワイヤーブラシの扱いに注意する

力を入れすぎると配管や排水溝を傷つける可能性がありますので、やさしく掃除するようにしましょう。

化学薬品を混ぜないように注意する

異なる化学薬品同士が反応して有害なガスを発生する可能性があるほか、配管や排水溝の素材を腐食させることがあります。
そのため、化学薬品を使用する場合は、注意深く使用方法を読み、指示に従うことが重要です。

排水口・排水溝の汚れの予防方法

以下の方法を組み合わせて排水口や排水溝の汚れを予防することで、清潔で快適な環境を維持することができます。

排水口・排水溝ネットを利用する

台所の排水口ネット

ネットやフィルターを設置することで、大きなゴミや髪の毛などが排水口に詰まるのを防ぐことができます。
これにより、配管の詰まりや汚れの蓄積を防ぎます。

油をなるべく流さない

油は冷えると凝固し、排水口や排水溝を詰まらせる原因となります。
調理中に出る油をなるべく流さず、テンプルなどの薬剤で凝固させてから捨てるようにしましょう。
調理器具やお皿に付着した油分も取り除いて洗うとなお良いです。

お酢・クエン酸を利用する

定期的にお酢やクエン酸を使用して排水口・排水溝を洗浄することで、汚れや臭いの除去に役立ちます。
これらの酸性物質は、汚れを溶かしやすくし、殺菌作用・消臭作用もあります。

アルミホイルを利用する

排水口にアルミホイルを置く

アルミホイルを排水バスケット(ゴミ受け)に敷くことで、油や汚れの付着を防ぐことができます。
また、アルミホイルの磨きがけにより、排水口周りの汚れを取り除く効果も期待できます。

割り箸でアルミホイルを挟んで排水口をこする

定期的に掃除をする

台所排水の部品を外して掃除

定期的なメンテナンスにより、汚れや臭いの蓄積を防ぎ、トラブルを未然に防ぐことができます。
汚れが軽度のうちから対処しておくことで、深刻な汚れやダメージによる設備の修復を回避できるなどのメリットがあります。

まとめ

今回は排水口・排水溝のつまりを除去し予防する方法について家庭の場所別にご紹介しました。
自分で対処できる範囲の清掃方法を紹介していますが、深刻なつまりなどのリスクを避けるためには専門家への相談がおすすめです。
特に、自力での解決が難しい場合は、プロフェッショナルのサービスを利用することで、安全かつ確実に問題を解決できます。
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