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自分でできる水道蛇口交換・レバー水栓交換のやり方
水道の蛇口が古くなり、新しいものに交換したい場合や、自分好みのおしゃれな水栓に交換したいなどの場合に、自分でできる交換方法を紹介します。
新しい水栓の購入の注意点や、水栓交換の方法では、単水栓だけでなく、ワンホールタイプやツーホール混合水栓など、水栓のタイプ別にまとめています。
キッチンや洗面所の水道蛇口交換は、専門の業者でないと無理だと思われるかもしれませんが、きちんと注意点を押さえておけば、家庭でもDIYが可能です。水栓をホームセンターで購入し、必要な工具を用意して自分自身で水栓の交換を行えば、その後の水漏れなども自分で直すことができるようにもなります。
交換後、水漏れを起こさないように、部品と部品の接続部分のパッキンやシールテープの取り付けには注意して、無理のない範囲で行ってください。
<目次>
水道の蛇口交換は自分でできる?
自宅にある水道の蛇口は、洗面台やキッチン、お風呂などでも自分で交換することができます。
最初は難しそうに見えるかもしれませんが、要点を押さえて手順通りに行えば失敗するリスクも下げられるでしょう。
まず最初に、水道の蛇口交換を自分で行うメリット・デメリットや、ホームセンターに依頼する場合のメリット・デメリットを紹介します。
水道の蛇口を自分で交換するメリット
水道の蛇口交換を自分でするメリットは、作業を依頼する手間や工賃がかからず安価に抑えられるという点です。
業者に工事を依頼する場合、交換する蛇口のほかに工事費用がかかります。
工事費用は依頼する業者によってさまざまですが、大体の相場は10,000円~30,000円となっている場合が多いようです。
自分で蛇口や部品を用意し、ネットなどを参考にしながら交換することで、工事費用を抑えられる点がメリットと言えるでしょう。
水道の蛇口を自分で交換するデメリット
水道の蛇口を自分で交換することで考えられるデメリットは、1から自分で調べなければいけない点です。
初めて蛇口交換をする方の場合、必要な部品や工事道具、蛇口のパーツなど自分で調べて入手する必要があります。
また、蛇口交換の手順も調べて、その通りに進めなければなりません。
手順を誤ってしまったら、交換しようとしている蛇口が壊れたり水漏れしたりすることもあります。
破損やトラブルのリスクがあるという点が、自分で水道の蛇口交換をするデメリットと言えるでしょう。
もし水道の蛇口を自分で交換する自信がなかったり、調べる時間がなかったりする方は、業者に依頼するのもおすすめですよ。
ホームセンターに依頼するメリット
水道の蛇口交換は、ホームセンターに工事を依頼することも可能です。
店舗の人に、実際の蛇口の写真や動画を見てもらいながら相談できるため、工事について適切なアドバイスがもらえる点が大きなメリットでしょう。
「商品を買ってから部品が合わなかった」や「工事に必要な道具が足りなかった」ということがないように、直接相談できると安心です。
ホームセンターに依頼するデメリット
ホームセンターに依頼するデメリットは、店舗によって蛇口の在庫が無かった場合、手配に時間がかかる可能性がある点です。
店舗に置いてある在庫には限りがあり、数も種類も少ない場合があります。
「交換したかった蛇口がない」「工事に必要な部品がない」という場合には、蛇口や部品を取り寄せる時間がかかります。
部品の取り寄せや工事日の調整など、実際の蛇口交換までにタイムラグが発生する可能性があることがデメリットと言えるでしょう。
自分で水道の蛇口交換をする際に失敗しないためのポイント
水道の蛇口交換は、やり方に沿っておこなえば自分で実施することができます。
蛇口交換を失敗しないために、いくつかのポイントを紹介します。
実際に蛇口交換を始める前に、失敗しないためのポイントを押さえて実施しましょう。
(1)DIYしたい水道の蛇口の種類を確認する
1つめのポイントは「水道の蛇口の種類の確認」です。
一般的に水道の蛇口の種類には「ワンホールタイプ」「ツーホールタイプ」「壁つけタイプ」などがあり、蛇口の種類によって使い方が異なります。
異なるのは使い方だけではなく、設置の仕方も変わってきます。
まずは今設置されている蛇口の種類がどういったものかを確認しましょう。
(2)新たに取り付けたい蛇口が合うかを確認する
2つめのポイントは「新しい蛇口が合うか確認」です。
今の蛇口の種類によって、新たに取り付けたい蛇口の種類が異なります。
デザインや機能面だけで「この蛇口にしたい」と思っていても、物によっては今の場所に取り付けることが難しい場合もあります。
新たに取り付けたい蛇口が、確実に取り付けられるのかどうかを確認してから購入に進みましょう。
(3)蛇口の取り付け位置を確認する
3つめのポイントは「蛇口の取り付け位置の確認」です。
水道の蛇口は壁や台など、設置する場所によって取り付け位置が異なります。
取り付け位置や蛇口の向きなどを間違えると、用途に合わない使いにくい蛇口になってしまう可能性があります。
作業を始める前に位置や向きを確認してから、DIYに取り掛かりましょう。
(4)必要な道具をそろえる
水道蛇口のDIYを自分でおこなうためには、どんな種類の蛇口であっても道具が必要です。
道具が揃っていないと、作業を途中で中断したりうまく取り付けが完了できずに水漏れなどを引き起こしてしまう可能性があります。
本ページでも必要な道具の種類や用途を紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
(5)蛇口の交換手順を把握する
最後に、水道蛇口の交換手順を正しく把握しましょう。
作業しながら手順を読み進めていくのではなく、先に交換手順を理解しておけば作業のイメージが湧きます。
交換する際の手順をあらかじめ読み込み、しっかりと把握することが、DIYに失敗しないための大切なポイントです。
蛇口(水栓)交換の前に確認しておくべきこと
実際に蛇口の交換作業をする前に、確認しておくべきことがあります。
もし「水漏れ」が理由で水道蛇口の交換を行おうとしている場合は、本当に水栓ごと交換する必要があるのかを確認しましょう。
パッキンの劣化による水漏れであれば、パッキンを交換するだけで直るため、費用も作業の手間も最小限に抑えることができます。
「水漏れ」には、ナットのゆるみが原因となっている可能性もあります。その場合には工具でナットをしめなおすだけで水漏れが直ることもありますよ。
ナットのゆるみによる水漏れの可能性もあります。工具でナットをしめなおすだけで水漏れが直ることがあります。
ナットは衝撃で徐々にゆるんできますので、ナットのゆるみが蛇口の水漏れの原因の場合には、レバーに必要以上の力を加えない(レバーを叩かない)など、普段から衝撃を与えないようにすることが水漏れの予防につながります。
部品を交換するだけで解決する軽度の水漏れへの対処はこちらです。
蛇口(水栓)の交換時期はいつ?
一般的に蛇口の交換時期は、設置から10年前後が寿命といわれています。
使用年数が15年ほど経っていると、いつ壊れてもおかしくない状態になっているでしょう。
金属は腐食を起こすものなので、長年使っていると目に見えない部分が腐食を起こしている可能性もあります。
蛇口水漏れの修理が、パッキンの交換程度で済むならばいいですが、
それ以上に修理の費用が掛かるような工事が必要な場合には水栓ごと交換するのもおすすめです。
トラブルが発生し補修が不可能な箇所のみを修理するよりも、蛇口そのものを交換したほうが経済的な場合もあります。
選ぶ蛇口の種類にもよりますが、例えば最新の水栓に取り換えれば機能が増えたり使いやすくなったりするメリットもあるでしょう。
ある程度使用年数が経ったら、故障する前に交換するのも1つの手です。
蛇口(水栓)交換の準備
水栓を交換する前に、古い水栓のタイプの確認、新しい水栓の購入の際の注意、水栓の交換に必要な工具について確認しておきましょう。
古い蛇口(水栓)の種類を確認する
蛇口の種類 | 特徴 |
---|---|
ワンホール(混合栓) | 台に取り付けるための穴が1つある |
ツーホール(混合栓/台付2ハンドル) | 天板やステンレスプレートに取り付ける穴が2つある |
壁つけ | 蛇口が壁についている |
単水栓 | 水もしくはお湯のみ出せる |
水栓はキッチンシンクや洗面所など台に取り付けられている台付きタイプと、壁に取り付けられている壁付きタイプとに分かれます。
台付きタイプは、水の管とお湯の管の配置によって「ワンホール」と「ツーホール」があり、壁付きタイプは、水とお湯がどちらも出るかどうかで「壁付き混合水栓」と「単水栓」に分かれます。
合計4種類ある水栓のタイプによって、交換を行う際の外し方が異なるため、注意しましょう。
また、新しい水栓が既存の水栓と同じタイプでないと、交換ができません。そのため、交換用の新しい水栓を購入する前に、今ついている水栓の取り付けられ方を知っておく必要があります。
下記の、それぞれの水栓の説明を参考に、ご自宅の水栓がどのタイプか確認しましょう。
ワンホールタイプ(ワンホール混合栓)
穴が1つで、蛇口がキッチン天板である台に取り付けられているものがワンホールタイプです。「一つ穴台付き混合水栓」とも言われます。
取付穴自体はどのキッチンメーカーも共通でФ33mmから39mmなのでINAX、TOTOの蛇口など自分の好みのメーカー・蛇口に交換したりも可能です。
ツーホールタイプ
穴が二つあり、蛇口がキッチン天板、もしくはステンレスプレートなどの台に取付けられているものをツーホールタイプ・ツーホール混合栓・台付2ハンドルと言います。別名デッキタイプ、二つ穴台付き混合水栓とも呼ばれています。
取付ピッチ、いわゆる穴と穴の距離はどのメーカーも共通の規格のため全て203mmです。ただし正確な値が知りたい時は、キッチンカウンターの裏側から確認して測定する必要があります。
壁つけタイプ
名前の如く、蛇口が壁に取付けられているタイプを壁付きタイプといいます。壁付2ハンドルとも呼ばれます。
交換も容易にできるタイプで、壁付きタイプから壁付きタイプへの交換は比較的簡単にできるようです。
単水栓
水のみ、もしくはお湯のみを出す水栓です。
壁に取り付けられている場合は「壁付き単水栓」、外に設置してあるような、水栓だけが立ち上がってるものを「立水栓」と呼びますが、基本的な交換方法は同じです。
昔ながらのひねるタイプはもちろん、単水栓でもレバータイプのおしゃれな水栓が発売され、故障でなくともスタイリッシュなものや、センサー水栓などにつけかえをする人が増えています。
新しい蛇口(水栓)購入の際の注意
自分で蛇口(水栓)交換するため、新しい蛇口を購入する際には、今使用している水栓と同じ種類のものを選びましょう。
例えば、ツーホールタイプからワンホールタイプの水栓へ交換することもできますが、あくまでのプロの業者が行う場合に推奨されます。
初めて蛇口交換を行う方や、知識に自信がないという方は、失敗のリスクを考えて同タイプの種類に交換することがおすすめです。
水栓は、ホームセンターやネットで購入することができます。蛇口そのものの価格帯は数千円から数万円まで幅広くあり、水をシャワー状に出せる、水がスイングしながら出るといった特別な機能がついたものは、機能に比例して価格も上がる傾向です。
もし自分の家の水栓のタイプがわからない場合は、ホームセンターで相談すると教えてもらえます。
水栓と、水栓の下の給水管部分の写真を撮って行くとスムーズに相談できるでしょう。
蛇口(水栓)の交換に必要な工具
どのタイプの水栓を交換するにも、工具や道具が必要です。
ご紹介する道具は、すべてホームセンターや100円ショップなどでも購入が可能です。
現在お持ちでない場合は、以下を参考にしていただきながら購入していただくのがおすすめです。
工具 | 特徴 |
---|---|
モンキーレンチ(またはウォーターポンププライヤー) | ナットを回す |
六角レンチ(またはプラスドライバー) | 上面施工アダプターのねじを回す |
シールテープ | 水漏れ防止に必要 |
マイナスドライバー | 止水栓の形状により必要 |
モンキーレンチまたはウォーターポンププライヤー
ナットを回すために、モンキーレンチまたはウォーターポンププライヤーが必要です(単水栓以外のすべてで使用)。
モンキーレンチもウォーターポンププライヤーも、口径が調整できるため、いろいろなナットに対して万能に使えます。
既に持っている場合は、交換したいナットのサイズが合うか確認しましょう。
もし新しく購入する場合は、水栓についているナットのサイズを測ってから購入するのがおすすめです。
モンキーレンチのみしかない場合でも水栓の交換は可能ですが、
ナットが回しにくい角度になっていたり、錆びて固くなっていたりするときには
モンキーレンチとウォーターポンププライヤーの両方があると対応しやすくなります。
事前に給水管・給湯管を見てみて、作業スペースがどれくらいあるか見ておきましょう。
最近ではホームセンターのみでなく、100均で購入もできます。
100均の工具だと不安に感じる人もいるかもしれませんが、基本的にはナットのサイズが合っていれば大きな問題はありません。
六角レンチまたはプラスドライバー
ワンホールタイプとツーホールタイプのように台(デッキ)に蛇口(水栓)が取り付けられている場合は、上面施工アダプターのねじを回すために、六角レンチやプラスドライバーが必要になります。
シールテープ
消耗品です。壁つけタイプの水栓と単水栓は、水栓と壁の接続部分に、水漏れ防止のためのシールテープが必要です。
マイナスドライバー
ご自宅の止水栓が、マイナスドライバーで開け閉めする仕様になっている場合に必要です。
あらかじめ確認して、お持ちでなければ購入しましょう。
スタンドライト
水栓の交換を行うための場所はどうしても暗くなりがちなので、スタンドのような明かりで照らせると便利です。
雑巾やバケツ
水を拭くための雑巾は必ず用意してください。
管に残っている水を捨てられるようにバケツか洗面器を近くに置いておくと良いでしょう。
ワンホールタイプ|蛇口の交換方法(難易度★★★★☆)
洗面台やキッチンシンクなどの水栓が、ワンホールタイプになっているというお家も多いのではないでしょうか。
手順が多いため、自分で交換する際の難易度はやや高めです。
交換方法を確認しながら、焦らず行っていきましょう。
手順1 水を止める
水栓交換の作業中に水が噴き出してしまわないように、まずは水を止めます。シンク(洗面所)の下(収納になっている部分)に伸びている給水管・給湯管に止水栓があれば閉めます。
止水栓はトイレのタンクに伸びている栓のように、ねじやマイナスドライバーなどで開閉が可能な水栓のことです。
給水管・給湯管に止水栓が無い時は、元栓を止めましょう。
給水管が壁の向こう側にあるという場合、よく壁を見ると点検口をドライバーで外せるようになっています。
手順2 既設の配管部分を撤去する
水栓が取り付けられているシンクや洗面台の下には、水栓から出た2本のホースがそれぞれ給水管、給湯管につながっている部分があります。止水栓から上の部分です。どちらもナットでつながっているので、モンキーレンチで回し、取り外しましょう。
注意点として、ホースを外すときに、ホース内の残留水が出てくるので、バケツとタオルを用意しておいて、水びたしにならないようにしましょう。
ワンホール水栓には、逆止弁という部品が通常ついています。給水ホース取り付けのアダプタのようなもので、この逆止弁までが蛇口の付属部品となります。
新しい蛇口にも付属されているもので、逆止弁まで含めて取り外します。
手順3 蛇口本体の固定ナットを外す
蛇口本体の裏側(根本)は六角ナットなどで固定されていますので、モンキーレンチなどで取り外します。狭い場所での作業になるため、手持ちの工具が使えるスペースがあるか、事前にチェックしておきましょう。
製品の種類やメーカーによってサイズが違うので一番苦労するところかも知れませんが、しめつけ工具で少し緩め、あとは手で廻して外せます。
もしくは最初から手で取れる場合もあります。
レンチでネジ部をキズを付けると外すことが困難になるので、ナットのみ外すように注意しましょう。ナットを挟む際、周りを傷つけないよう、布を噛ませるのもよいでしょう。
ワンホール混合水栓の交換の動画も合わせて参考にしてみてください。
動画の水栓はシャワータイプなので、最後にシャワーを付ける手順があります。
手順4 古い蛇口(水栓)を引き抜く
止水栓からも、台所の天板からも外れたら、蛇口本体を上からゆっくりと引き抜きます。
給水管・給湯管のホースが柔らかいものであれば、上から水栓を引き抜けば、水栓全体を取り外すことができます。しかしホースが金属製の場合、水栓を引き抜くときにホースが穴につかえてしまうことがあります。そのような場合、金属とはいえ手の力で曲げることができる程の硬さなので、2本のホースを手でまっすぐになるようにして、穴を通るように調整してから、水栓を上から引き抜きましょう。
蛇口本体を外すと、通常直径33mmから39mm程度の穴が空いています。
この穴の直径が蛇口の取付穴のサイズです。蛇口本体の直径が取付穴ではありません。
新しい蛇口(水栓)を購入する際にはこの取付穴のサイズを目安にします。
手順5 新しい蛇口の部品と蛇口本体の取り付け
新しく購入した蛇口と固定用金具の説明書をしっかりチェックします。
新しく購入した蛇口(水栓)に、蛇口を取り付けるためのアダプター(上面施工用アダプター)が付属しています。これを取付穴に取り付けましょう。
上面施工用アダプターには、上に来る部分と下に来る部分があります。最近の金具は、取付穴の上から本体を取付固定可能なものが主流です。取付穴に固定用の金具を取り付けたら、蛇口本体を金具にはめ込んでネジで本体を固定します。
水栓本体との接続部分のネジ穴が、正面に来るのが正しい方向です。取り付ける方向を確認して、上面施工用アダプター自体のネジを締め、取り付け部分の板を挟み込むように固定します。
このとき、蛇口の方向に注意しながら、まず仮どめし、本体が浮いていない確認して本体を固定しましょう。
ネジの形状によって、プラスドライバーと六角レンチを使い分けるのがおすすめです。
手順6 逆止弁の取り付けと給水ホースの接続
新しい蛇口に、付属品である逆止弁(アダプター)を取り付けますが、取付ける前に逆止弁に新しいパッキンがついているか、逆に、元の給水管に古いパッキンが残っていないかを確認します。古いものを使用すると水漏れの元になります。
給水(給湯)ホースを逆止弁へ差し込みます。ホースの先にキャップがついている場合がありますので、その際は外します。差し込む際、ホースは強く曲げないように注意します。
カチッと音がするまで、しっかり奥まで差し込みます。
手順7 止水栓を開いて正常に水が出るかチェックする
取り付けは完了です。
止水栓を開き、スパウトからきちんと水が出るか、ホースの接続部分や水栓の根本などの隙間から水漏れがないかをチェックします。
全体の元栓で水を止めていた時は二人でチェックをしましょう。距離があると、水漏れした場合に被害が広がってしまうためです。一人が開けて、もう一人が水漏れチェックをします。
最後に、通水してから約5分後にもう一度確認をするようにしましょう。
ツーホールタイプ|蛇口の交換方法(難易度★★★☆☆)
洗面台に多く採用されているツーホールタイプは、お湯と水用の2つの穴がついている蛇口です。
2か所の固定が必要なので、難易度としては普通~やや高めとなっています。
配管位置の確認と蛇口の交換に必要な工具
洗面台の扉を開けると配管がありますが、金属の2本の配管は向かって右が水で左がお湯の配管と決まっています。
必要な工具は、マイナスドライバー、モンキーレンチかプライヤーです。
手順1 元栓を締める
止水栓がついている洗面台の場合は、水道の元栓をとめずに作業が可能ですが、
念のため水道の元栓を締めての作業をしたほうが良いでしょう。
止水栓はマイナスドライバーで締め、給水・給湯管ともに同じ作業をしましょう。
手順2 給水管・給湯管のナットを外す
水栓が取り付けられているシンクや洗面台の下には、水栓から出た2本のねじ部分がそれぞれ給水管、給湯管につながっている部分があります。
工具でナットを外しますが、この時残留水が配管内に溜まっていると噴出すことがありますから雑巾などを準備しておきましょう。そして止水栓側も外します。
手順3 逆止弁を取り外す
古いゴムパッキンが止水栓の上に張り付いている時は綺麗にしておきます。
そして工具で逆止弁を取り外しますが、逆止弁が取付されていない場合はこのステップを飛ばしてください。
手順4 水栓下のナットを取り外す
水栓が台に取り付けられている部分の裏側に、取り付けのためのナットがあります。
ツーホール(二つ穴)タイプなので、二つの穴それぞれに、ナットがついています。これをそれぞれモンキーレンチで回し、取り外しましょう。
注意点として、ホースを外すときに、ホース内の残留水が出てくるので、バケツとタオルを用意しておいて、水びたしにならないようにしましょう。
手順5 古いパッキンを取り外す
古いパッキンが給水パイプについている場合は取り外しますが、洗面器用、浴室、キッチンなどいずれのツーホールタイプの水栓にはそのまま交換できるパッキンが付属されていないことが多いので、別で準備する必要があります。
パッキンは消耗品です。劣化すると水漏れの原因にもなるため、新しいものを準備しましょう。
手順6 新しい水栓を差し込み取り付ける
新しく購入した水栓を、上から、二つの穴に水栓のねじ部分が合うように、差し込みます。
水栓に付属している2セットの座金・パッキン・ナットを、二つのねじ部分にそれぞれはめ込み、天井部分まで寄せるように、ナットをモンキーレンチで回して締め、水栓を台に固定することができます。水栓を固定する際、あまり締めすぎると陶器製の洗面台などは亀裂が入ってしまうこともありますので、強く締めすぎないようにします。
そして逆止弁を取付けます。(逆止弁を取付けない場合はこのステップを飛ばします。)
手順7 給水管・給湯管のナットを締める
パッキンを新しいものに替えて、給水管・給湯管の先端と、水栓下の二つのねじ部分を、それぞれナットを締めて接続します。
手順8 止水栓を開いて正常に水が出るかチェックする
取り付けは完了です。
止水栓または水道の元栓を開き、スパウトからきちんと水が出るか、接続部分や水栓の根本などの隙間から水漏れがないかをチェックします。
水道の元栓まで距離がある時は二人でチェックします。一人が開けて、もう一人が水漏れチェックをします。
最後に、通水してから約5分後にもう一度確認するようにしましょう。
壁つけタイプ|蛇口の交換方法(難易度★★★☆☆)
壁に直接つけられる蛇口が「壁つけタイプ」です。
壁内の配管状況にもよりますが、通常の作業であれば難易度は普通程度です。
手順1 古い蛇口を取り外す
まず水道の元栓を閉めます。
次に蛇口本体と取り付け脚(クランク)をつないでいる部分のナットを緩めて、古い水栓をクランクから取り外します。
水栓の中からの水漏れに注意が必要です。ぞうきんとバケツを用意して、部品内に残っている水をバケツに捨てるようにしましょう。
手順2 取り付け脚(クランク)を取り外す
蛇口と配管をつなぐ取り付け脚(クランク)は、反時計回りに回すと緩んで外れます。
配管を傷める可能性があるので、回すときにはゆっくりと回すようにしましょう。
手順3 蛇口結合部分のゴミやサビを取り除く
この機会に結合部分に溜まったゴミやサビを取り除いておきます。
ゴミが残ったままだと水漏れの原因にもなるので、蛇口交換の際には必ず掃除するようにしましょう。歯ブラシを使うのが最適です。
このとき、古いシールテープも外します。
手順4 新しい蛇口の取り付け脚(クランク)を取り付る
交換する新しい蛇口の取り付け脚(クランク)の、壁と接続する方(ナットがついていない方)のねじ部分に、シールテープを時計回りに7,8回巻きます。
シールテープを巻くときは、クランクねじ部分の先端側のねじ山が、ひとつ残るようにして巻きましょう。そうしないと、壁との接続がうまくいかなくなり、水漏れが生じるおそれがあります。
壁の穴と比べて、クランクのねじ部分が小さければ、同じくらいの大きさになるまでシールテープを巻き足します。
シールテープを時計回しに巻きつけます。
この手順はうまくやらないと水漏れを起こす可能性が非常に高くなります。取り付け後に水漏れするようであれば、シールテープを巻きなおすことで改善することもあります。
何度やってもうまくできそうになかったら業者に連絡しましょう。
手順5 取り付け脚(クランク)と水栓ハンドルの位置を調整
新しい取り付け脚(クランク)を、回して壁に取り付けます。この時、2つのクランクがハの字になるように、クランクの取り付け角度を調整します。蛇口本体が水平になるように、少しずつ調整していきます。
この手順でも回しすぎると手順4からやり直しになるので、慎重に行いましょう。
位置調整の参考になる壁つけ水栓の交換の動画も、合わせてご覧ください。
手順6 蛇口本体を取り付けて交換完了
新しい水栓を、クランクに取り付けます。クランクのナットに、水栓に付属しているパッキンをはめてから、水栓のねじ部分をナットにはめて、ナットをモンキーレンチで締めます。
止水栓を開けて、水やお湯が出るのを確認し、水漏れがなければ完了となります。
単水栓|蛇口の交換方法(難易度★★☆☆☆)
単水栓の交換は数ある蛇口の中で一番簡単なので、初心者でもチャレンジしやすい蛇口交換です。
屋外に設置している立水栓も基本的に同じ手順で水栓交換します(屋外単水栓の交換について)。
手順1 水道の元栓を閉める
水道の元栓の場所がわからないときは、水道局の検針の方が見る水道使用量のメーターの周りを探してみましょう。
水道元栓を締めたら、噴き出す水を少なくするために、低い高さにある蛇口をひねって配管内に溜まった残留水を出してから作業を行います。たとえば浴槽の蛇口などです。元栓を開ける際には閉め忘れに注意しましょう。
手順2 古い蛇口を取り外す
水栓の根元をしっかり持って、反時計廻りにゆっくりと回します。蛇口(バルブ)も、ひねるところ(ハンドル)も含めて、水栓全体を両手でしっかり掴んで、回します。
この時、蛇口が古いと硬くなっている場合があります。この場合は、瞬間的に多少強く回してみましょう。
蛇口を取り外すと配管が見えます。配管のネジ山部分に古い異物が残ったままで新しい蛇口を取付してしまうと水漏れなどの原因になりますので使わない歯ブラシやマイナスドライバーなどで錆や汚れを綺麗にしましょう。
手順3 座金を取り付ける(回転数を覚えておく)
まずは新しい蛇口に付属している座金を本体に取付けておきますが、一番奥まで回して締め付けはしないでおきましょう。
何回まわるかを調べるために、時計回りでそのまま配管に回して取付してみると良いでしょう。例えばですが、5回転目でそれ以上回らなくなったら、蛇口を真っ直ぐ取付できるのは4回転、といったように記憶しておいてから蛇口を取り外しします。
通常は4回転から7回転ですので目安にしてください。
手順4 新しい水栓にシールテープを巻く
まず左手でシールテープの端を押さえます。そして時計回りの向きにシールテープの真ん中の穴に指を入れ回転させ一回転させます。この時のポイントはシールテープの向きに気をつけることです。
また、ねじ部分の先端側のねじ山が、ひとつ残るようにして巻きましょう。そうしないと、壁との接続がうまくいかなくなり、水漏れが生じるおそれがあります。
シールテープがちぎれてしまわないにうまく均等に力を入れて引っ張り、5回転から8回転巻いてください。壁側の古い水栓が付いていた穴と、新しい水栓のねじ部分とを見比べて、穴が大きいようであれば、シールテープを大体同じくらいの大きさになるまで巻き足しましょう。
回し終えたらシールテープを引っ張ってちぎり 指で押さえつけるようにして蛇口に付着させましょう。
手順5 蛇口を閉め込む
新しい水栓を、壁の穴にはめて、回して取り付けましょう。
先ほど憶えた回転数になるように時計回りにゆっくり回して締めます。この時注意したいのは、回しすぎた場合に戻すことはできません。注意点として頭に入れておきましょう。
回している最中に一度でも逆向きに回してしまった場合ですが、その時は一度外してシールテープを巻き戻してから再度回す必要があります。中でシールテープが歪んでしまい、そのまま戻すと水漏れの原因となるため気をつけましょう。
手順6 水漏れをチェックする
蛇口の取付が無事に完了したら、蛇口を閉め水道の元栓を少しづつあけて水漏れしていないかを目や耳で確認してみましょう。水漏れが全くなければ壁に座金をピッタリつくまで回せば完成です。
万が一この時、たとえ少しでも水漏れがあった時は最初からもう一度やり直しましょう。
うまく出来れば1時間かからず交換可能ですよ。
水道の蛇口交換後に水漏れを防ぐ5つの管理方法
水道の蛇口交換を自分で完了させられたら、その後は水漏れなどトラブルが起きないように管理していきましょう。
とくに、水漏れは水道の蛇口で起きやすいトラブルの1つです。
防ぐための5つの方法を紹介します。
(1)定期的な点検とメンテナンス
自分で交換した水道の蛇口は、定期的に点検しましょう。
少なくとも年に2回は蛇口周りや配管の周りを確認して、水漏れしていないか目視することがおすすめです。
(2)水圧の調整
キッチンやお風呂、洗面台の蛇口の水圧は、止水栓の調整によって自分で強めたり弱めたりすることができます。
ただし、水圧を必要以上に強めてしまうと「ウォーターハンマー」という現象が起こる可能性があります。
ウォーターハンマーは、水道の蛇口を閉めたときに流れてきた水と止まった水がぶつかり合い起きる衝撃のことで、水道管を傷つける場合があるのです。
水道管が破損し、水漏れを引き起こす危険があるため、水圧は強すぎないように調整しておきましょう。
(3)正しい使用方法
水道の蛇口は正しい使用方法と清潔に保つことで長く使い続けることができます。
吐水口や蛇口のパーツは、定期的に歯ブラシやスポンジなどで磨いたり、水垢がつかないよう拭きあげるのもおすすめですよ。
(4)ゴムパーツの交換
水道の蛇口に使われるパッキンのようなゴムパーツは、一般的に10年程度で劣化し、水漏れの原因にもなります。
使用頻度が高い場所であれば、寿命はさらに短くなるため定期的に劣化していないか確認し、破損が見られたら交換しましょう。
(5)防水テープの使用
防水テープは、万が一水漏れを起こした場合に、応急処置として使用するためのテープです。
粘着力が高く水をはじく仕様になっており、ぽたぽたとゆっくり染み出てくるような水漏れが起きた場合に使うことができます。
ただし、激しい水漏れの場合には使用できないため、そのように困ったときにはプロの手を借りるのもおすすめです。
水道の蛇口交換を安く抑えるには
水道の蛇口交換を自分でおこなう際に、コストを抑えるにはいくつか方法があります。
例えば、交換の際に使用する道具をレンタルするのも1つの手です。
ほかにも、道具は高価なものではなく100円ショップなどで販売されているものでも十分に使用できます。
また、もし蛇口交換に失敗してしまうとプロに頼み直したり、自分で新たに部品の購入をしたりする可能性があります。
交換手順をしっかりと確認し、確実に取り付けるのも、結果的にコストをを抑えることにつながるでしょう。
水栓の交換の途中でDIYをやめる場合
もしも、水栓の交換を自分でやり始めて、交換作業の途中で手順がわからなくなったり、自信がなくなってしまったら、専門の水道業者に電話で相談してみましょう。
具体的にどこまで作業を進めていて、どういう部品を用意しているのか、事前に電話で確認できれば、その後業者に水栓交換作業を依頼するにしてもスムーズに進みます。
業者に依頼する際の費用相場
水道の蛇口交換を業者に依頼する場合の、工事費用の相場を紹介します。
多くの場合では、蛇口と工賃を合わせて「3万円~4万円」で完了しているようです。
キッチンの水栓になると、浄水やタッチレスなどの機能が増えることで、水栓自体の価格相場もやや上がる傾向にあります。
交換する蛇口がある場所や、水栓の種類によっても差があるため、正確な工事費用は業者に確認して見積もりを出してもらいましょう。
自分で蛇口の交換が難しいと感じたらプロに依頼するのも手
水道の蛇口交換には資格なども不要で、やろうと思えば誰でもチャレンジできます。
しかし自分で交換するとなると、必要なパーツや工具を用意したり、作業手順を調べたりしなければなりません。
手順を誤ったり使用するべき部品が間違ったりして、スムーズに蛇口交換が進まないこともあるでしょう。
慣れない作業で、交換中に破損したり水漏れしたりする可能性もあります。
もし自分で蛇口の交換が難しいと感じたら、プロの手を借りるのも1つの手です。
確かな技術で、安心して水道の蛇口交換をされたい場合には、お気軽に水道1番館へご相談ください。
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つまり
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水漏れ
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その他
修理方法に記載した原因を確認しても、水漏れが直らない場合は、蛇口のパーツにひびが入っていたり、金属が劣化してしまっているなどの原因が考えられます。その場合は、蛇口の修理もしくは、蛇口そのものの交換が必要になります。修理、交換は簡単には行えませんので、専門の業者へ依頼するのが良いと思います。
蛇口交換についてのよくある質問
パッキン交換 | ¥1,080 | ~(税込) |
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トイレ水漏れ | ¥4,320 | ~(税込) |
トイレ部品交換(タンク内部品) | ¥4,320 | ~(税込) |
詰まり除去 | ¥4,320 | ~(税込) |
便器詰まり(物を落とした場合) | ¥51,840 | ~(税込) |
便器の脱着 | ¥51,840 | ~(税込) |
給水管加工 | ¥5,400 | ~(税込) |
フラッシュバルブ交換 | 現地お見積り | |
ウォシュレット取付・交換 | ¥12,960 | ~(税込) |
トイレタンク交換(内部金具含む) | 現地お見積り | |
便器交換(小便器・壁掛タイプ) | 現地お見積り | |
便器交換(洋式・和式・小便器大) | 現地お見積り | |
便器・タンクセット交換(フランジ含む) | ¥49,680 | ~(税込) |
トイレ一式交換 | 現地お見積り | |
和式便器から洋式便器に交換 | 現地お見積り |
水道1番館はご相談~お伺い~解決まで迅速に対応致しております。
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