トイレ詰まりの置きやすい場所〜堰と排水路

トイレの構造「堰」と「排水路」

トイレはひとつの「作品」?

トイレは陶器です。陶石や粘土などを原材料にして形作られたものが、1000度以上の窯で焼かれて作られています。
あたかも職人さんが壺を作り上げるようなものです。
トイレは家庭に設定されたあとには見えることがなくなる、トラップの奥の形まで、しっかり決められた形で焼かれています。
その形が、電気を使わなくてもしっかりと排泄物が流れてくれる仕組みを生み出している、いわばひとつの作品のようなものです。

トイレの中には2箇所のチェックポイントが

トイレの内部の構造上、つまる原因になりやすい箇所が2箇所あります。
まず、最初に水が乗り越える「堰」(せき)の部分は、便器内に水を貯めておくために内部では少し高さがあるため、そこを乗り越えなければならない箇所で重たいもの、大きすぎるものがここにつまります。
次に、下水に流れる前の部分で、水に溶けないままの大きなものがここにつまります。
ここにつまらずに下水に流れていけば便器をはずしての工事になります。前向きに捉えれば、ここでつまっているうちがまだ解決しやすい状態だということです。