自分で解消! トイレつまりの修理方法・直し方完全ガイド
トイレつまり完全ガイドナビゲーション
トイレつまり・つまりの症状
トイレが詰まる前に前兆を察知して対処できれば、深刻なつまりを回避できます。
自分自身でトイレつまりのトラブルを解消出来れば、余計な出費を抑えるだけでなく、迅速な解決ができます。
ここではトイレつまりが発生する前に起こる前兆、予兆、現象、症状などを紹介します。実際につまりが起こる前に対処して、発生を食い止めましょう。
水の流れが悪い
トイレで用を足して水はタンクからは正常に流れてくるが、便器での流れがイマイチ悪いという症状です。
トイレつまりの軽度な症状です。
この場合、便器または排水管に異物があり、それが水の流れを妨げていると推測されます。完全な詰まりではないため対処されず放置されてしまうことが多いようです。
放置することで、詰まっている異物に他の異物が巻き込まれるなどして、事態を悪化させる可能性があります。
トイレつまりの直し方を参考に、早めに対処してください。
水が溢れそうになる
トイレに水を流した際、次第に水位が高くなり、溢れそうになるケース。
トイレ詰まりの典型的な症状です。
このような場合、いったんは、水位の変化を見守りましょう。
どのような異物が詰まっているか、どこの場所がつまっているのか、そしてどの程度のつまり具合かによって、直し方(対処法、解消法)が異なります。
この症状は、便器の中か排水管に異物が詰まっていることが原因である可能性が高いです。
どのような異物が詰まっているか、どこの場所がつまっているのか、そしてどの程度のつまり具合かによって、直し方(対処法、解消法)が異なります。
もっとも重要なのは異物の性質です。水に溶けるものが詰まっているのか、それとも溶ける可能性のないものが詰まっているのかを把握する必要があります。
このことにより、トイレ詰まりの程度が判断できます。
そして、つまりの原因把握ステップに進みましょう。
タンクからの水流が少ない
トイレのレバーを引いて水を流しても、水の勢いが弱い・水量が少ないという症状。
そのような場合は便器ではなく、タンク側に原因があるケースが多いです。
水洗トイレのタンクは、便器へ流す水を一旦ため込み、用便後に、レバーを引くことによって、便器に流れ込む仕組みになっています。
もともとタンクにしっかりと基準の水位まで水が溜まっていないか、またはタンクから便器への水の流れを妨げるなにかがあるか、ということになります。
タンクの中にあるフロート弁(ゴムフロート)が機能していないと、水が溜まらなくなることがあります。(用語集: フロート弁)
タンクに水がたまらない場合の対処を行なって、十分な水量が保てる状態にしましょう。
水を流すと変な音がする
トイレを流すと音がすることがありませんか?どこから音が聞こえるかをチェックしましょう。
トイレ便器の中からコポコポ、ボコボコ音がする
水を流した時、便器の中でポコポコなどの音がする場合は、便器の中に何かしら異物がある可能性があります。その異物が水流を邪魔して、異音を発生させていると考えられます。
便器の更に下の方から異音がする
水を流した時、便器ではなく更に下の床から異音がする場合があります。通常であればその音はすぐに治まりますが、継続的にポタポタなどの音が続く場合があります。
その場合は、便器ではなく排水管に何か異変が生じていることが考えられます。
タンクからシュー音が聞こえる
水を流したとき、その後タンクから、シューなどの水流の音が発生してそれが続く場合があります。それらの異音はタンクから便器への水の経路になんらかの異変が発生しているケースが多いです。
便器のウォシュレットから異音がする
トイレを使用後ウォシュレットを使用する際にうまくシャワーできなかったり、それに伴う異音が発生するケースがあります。
これはトイレつまりとは直接関係ありませんが、ウォシュレット機能に不具合が生じているケースが多いです。この場合には、メーカーの相談窓口に相談することをおすすめします。
いずれにせよ、トイレの便器およびその周辺で異音が発生するのは、何らかの異常のサインである場合が多いです。その時には支障がなくても、あとからトラブルが大きくなることは少なくありません。
異音が発生した場合は、その症状(音と継続時間)をよく把握した上で、その箇所の調査などをできる範囲で行ってみましょう。
なお、排水管の場合は、一般の人では調査自体も不能ですので、業者や専門家に相談してみまししょう。
以下、トイレに関するよくある質問です。
つまりの前兆や症状となっている場合があるので、心当たりがあれば気をつけましょう。
トイレがつまる仕組み・構造
トイレがつまる原因
水流の圧力不足
トイレの大小レバーは、そのトイレの構造において、大または小を流すために必要な水量、水圧が設定されています。
大のときにレバーを「小」で水を流すと、つまりを起こす可能性があります。
節約のためといって、必要な水量、水圧を確保せずにいると、トイレつまりの原因になります。
水量の節約のために、タンク内にペットボトルを入れることも同様です。水道代の節約にはなりますが、つまりをおこしてしまえば節約も台無しです。
尿石のたまり
トイレの詰まりのよくある原因の一つが、尿石のたまりです。
尿石は、尿中の成分が結晶化してできるもので、排水管などで発生することがあります。
尿石のたまりを防ぐためには、トイレ使用後には毎回きちんと水を流すこと、そして定期的な清掃をすることが有効です。
異物の紛れ込み
水洗トイレは、基本的にトイレットペーパー(水に溶ける)のみが使用可能になっています。
そしてトイレつまりの原因の多くは、トイレットペーパー以外の異物の紛れ込みです。
普段からトイレにはトイレットペーパー以外の物は流さないようにしておくことが必要です。
トイレつまりの原因になりやすいもの
- トイレットペーパー
- ティッシュペーパー
- 流せるお掃除シート(トイレクリーナー)
- ナプキン・おむつ・ペットシート
- おしりふき
- 携帯電話・スマホ・財布・ハンカチ・ライターなどの小物
- 消臭剤のキャップ・子供のおもちゃ
- ペット(猫砂)のトイレ砂
- 食べ残し・残り汁・嘔吐物
- 原因がわからないときに調べる(予測する)方法
トイレットペーパー
トイレットペーパーも、一度に使いすぎるとつまりの原因になります。
とはいえ、トイレットぺーパーだけでトイレを詰まらせるには、シングルで1ロール、ダブルで半ロール程度必要です。
また、トイレットペーパーが何か他の異物と絡まっている可能性も検討しましょう。
トイレットペーパー以外の異物が何であるかによって対処法が変わりますので、異物の例の項目を参考にしてください。
ティッシュペーパー
ティッシュペーパーはトイレットペーパーとは異なり非水溶性です。
トイレでティッシュペーパーを使用する際は流さずに燃えるゴミとして処分しましょう。
トイレクリーナー
(流せるお掃除シート)
トイレクリーナーなどの名称で販売されているトイレ用お掃除シートの多くは、水に溶けるタイプで便器に流してOKと表記されています。しかし、トイレットペーパーほどすぐに溶けるわけではありません。一度に大量に流そうとすると詰まりの原因になります。
ナプキン・おむつ・
ペットシート
生理用ナプキンにしても、おむつにしても、ペットのトイレシートにしても、その用途から水によって溶ける作用はなく、むしろ水を吸って膨らみます。なので、トイレの水流を受けるとその水を吸収してしまうのです。さらに詰まって放置するとどんどん取りづらくなっていきます。便器に落とした場合、見えていればできるだけ早く取り出しましょう。奥に詰まってしまって容易に取れない場合はワイヤーブラシを使用して取り出します。
おしりふき
携帯電話・スマホ・財布・
ハンカチ・ライターなど小物
これらはポケットから落ちてしまった、というパターンの多い小物です。そして、プラスチックや金属で構成されているこれらの小物は水に溶ける可能性がないので、押し込んでしまうことは厳禁です。ラバーカップを使用すると、余計奥に押し込まれてしまいます。必ず「戻ってくる」「取り出す」方法でトイレつまりを解決する必要があります。
ワイヤーブラシで引っ掛けて取り出すか、もしくは真空パイプクリーナーで引き寄せて取り出します。つまった場所が排水管までいっている場合は、便器を外す必要が生じます。
消臭剤のキャップ・子供のおもちゃ
小さい子どもがいる家で生じやすいのが、プラスチックのキャップやおもちゃ、またはおもちゃのパーツなどを便器に入れてしまって、トイレつまりを起こすケースです。その場合、大人の方はそのことを知らず、気づいたら詰まっていて、実際には何が詰まっているのかわからないことの多いパターンです。このケースも、スマホやライターなどのケースと同様、ラバーカップ(すっぽん)で押し込んで流すのは厳禁です。取り出す方法が基本になります。
真空パイプクリーナー、ワイヤーブラシで手元に戻す方法を試してみます。
ペット(猫砂)のトイレ砂
猫をペットとして飼っている人にとってペット砂(猫砂)は必需品です。そして多くペット砂(猫砂)がトイレで流せると表示しています。しかし、そこは「ちょっと待った!」です。そもそものペット砂(猫砂)は猫のおしっこを吸収しやすくできています。つまり人間のおむつと同じように、水に溶けるのではなく、水を吸収するのです。
なのでペットのトイレ砂は吸水性の高いものも多く、内部や排水管にこびりついて深刻なつまりを引き起こす可能性があるのです。
少々面倒でもしっかりと処分するようにしましょう。
ラバーカップや真空式パイプクリーナーで一時的につまりが解消しても、こびりつきが取れないとつまりやすい状態が続きます。ワイヤーブラシでこすり落とすか、高圧洗浄が必要になる場合もあります。
食べ残し・残り汁・嘔吐物
つまりの原因が不明なときに調べる(予測する)方法
何がつまりの原因なのか全くわからない場合は、水の減り方を観察しましょう。
数分の放置で水が少しずつ流れる場合でも、レバーを引いて水を流してはいけません。
バケツやペットボトル、洗面器などに水を汲み、便器に流しいれてみて、どれくらいのスピードで水が減るか確認してください。
流れるスピードが少しずつ速まっているようであれば、原因物質は水溶性だと思われます。
何度かバケツ水を入れても水が減るスピードが変わらなければ、原因物質は水に溶けないものだと予測されます。
水が減るスピードが遅くなっていたら赤信号!吸水性のものが膨らんでいる可能性があります。
すぐにつまりの原因物質を取り出す方法を試してください。
トイレつまりの原因と間違えやすい症状
トイレの水が止まらないとき
トイレの水が止まらない場合、詰まりが原因ではないことがあります。
タンク内で水流を制御するバルブの故障や調整不良などが原因で、トイレの水が流れ続けることがあるのです。
バルブの清掃や調整を行い、問題が解決するか確認してみてください。
水の流れる量が少ないとき
水の流れる量の低下は、水道管内の詰まりによって引き起こされることもありますが、タンク内の水が少ないことが考えられます。
まずはタンク内をのぞいて、水位が低くないか確認しましょう。
もし水が十分に溜まっていなければ、水位を調節するボールタップや、水流を制御するバルブなど、部品に問題がないか確かめます。
タンクに水がたまらない場合の対処を行なって、十分な水量が保てる状態にしましょう。
タンクに水がたまらないとき
自分で解消! トイレつまりの直し方
トイレつまり解消法1
バケツ(ペットボトル)
トイレットペーパーなど、本来水に溶けるはずのものが詰まってしまった場合に効果的な方法です。
本来溶けるはずのものが溶けていないということは、塊になっていたりして溶けづらい状態にあると考えられます。
次の3つのポイントに気をつけて行うと、自力でもつまりを解消できます。
ポイント1 水は一気に入れずにゆっくりと
排水口に向けて、少し高めの場所から注ぎ入れるようにジョロジョロと流します。大きめのペットボトルでも、ホースからの放水でも同じ効果が見込めます。
水と一緒に、空気を排水口に入れてあげるイメージで、つまっている箇所を「揺らす」ことが大切です。
ポイント2
便器内の水位が高い場合は減らす
詰まっている箇所に水の動きを与える方法なので、便器の中の水位が高い状態のままでバケツから水を流しても、水が多すぎて詰まっている箇所までは影響を与えられません。
水位が高くなって水がタプタプ状態であれば、水を流す前にバケツやポンプで水を汲み出して、排水口に水を当てられるくらいまで減らしてから行います。
ポイント3
水が減らないうちはレバーで流さない
バケツで水を流していくと、つまっているうちは水位が上がってきますが、詰まりの原因物質が溶けて(ほどけて)いけば、バケツの水も溜まらずに流れていくようになります。
つまりが解消すれば、バケツで水を入れても水位が正常を保つようになりますので、それまではレバーで水を流さないようにしましょう。
トイレつまり解消法2
ビニール袋
すぐトイレ詰まりの対処をしたいけど、ラバーカップなどの道具が無い場合、ご自宅にあるビニール袋を使って解消することができるかもしれません。
なお、便器の奥に手を入れる方法ですが、手が抜けなくならないよう慎重に行ってください。
ポイント1
ビニール袋を使い排水管に出し入れする
ラバーカップの代用として使う場合、まず便器の周りに新聞紙などを敷いて、床に汚水が飛び散るのを防ぎます。
大きめのゴミ袋の底に腕が通せるくらいの穴をあけて通し、便器にかぶせます。(こちらも飛び散り防止のため)
手にゴム手袋をしてから、ビニール袋を何枚か重ねて装着し、慎重に便器の奥まで突っ込み、出し入れします。
排水が流れはじめたら、バケツで少なめの水を流し、スムーズに水位が下がるかを確認します。
ポイント2
直接つまりの原因を除去する
つまりの原因になっているものが便器の水がたまるところに見えているような場合、ビニール袋を手にはめて、つかんで取り除くことができます。
取り出すときの勢いで水が飛び散ることがありますので、このケースでも周りに新聞紙を敷いたりするのを忘れないようにしましょう。
ポイント3
ビニール袋は複数枚用意する
上記どちらの方法にしても、ビニール袋が破損した場合、手が汚れてしまいます。ビニール袋は複数枚重ねて手に装着した方が安心です。
また、作業後に使ったビニール袋を捨てるための袋も忘れずに用意しておきましょう。
捨てやすいように広げて置いておくと、慌てずに済みます。
トイレつまり解消法3
ぬるま湯
本来水に溶けるはずのトイレットペーパーや、お湯でふやける可能性のあるものが詰まっている場合に試します。
洗浄剤や、重曹などと組み合わせるとより効果的である場合も多いです。(用語集: 洗浄剤)
ポイント1 熱湯はいれない
ふやかすだけならお湯の温度は高いほうが早く効果が出ますが、トイレ自体が温度に耐えられずヒビ割れしてしまう可能性があります。
触れられる程度のお湯で、50度くらいまでにしましょう。
このポイントを守らなければ、ひび割れの修理やトイレ本体の買い換えの必要が発生してしまい痛い出費になりますので十分注意してください。
ふやかすだけならお湯の温度は高いほうが早く効果が出ますが、トイレ自体が温度に耐えられずヒビ割れしてしまう可能性があります。
ポイント2 高いところからゆっくりと入れる
なるべく高い場所からジョロジョロと空気を混ぜ込むようにして注ぎ入れましょう。
ポイント3
ぬるま湯と放置を繰り返す
30分ほどそのままにして、またお湯を流す作業を繰り返すと効果的です。
よくある質問
ポイント4 洗浄剤と組み合わせる
早く水に溶けるように市販の洗浄剤を一緒に使う方法もあります。
もし自宅に重曹があれば、洗浄剤の代わりに重曹とお酢を1:2の割合で便器に入れて待つことで、お湯だけよりは多少効果が上がります。(用語集: 洗浄剤)
量としては重曹が計量カップ1/4~1/2くらいです。
トイレつまり解消法4
ラバーカップ(スッポン)
トイレのつまりといえば、このラバーカップ。棒状の取っ手に、ゴム製の半球がついています。ゴムが戻る力で空気を動かして水流を作り出します。
水流を生むことで、原因物質を動かす方法です。
ラバーカップ(スッポン)は、押し込むのではなく引き戻すように使います。
ラバーカップ(スッポン)の正しい使い方を詳しく説明します。
ポイント1
ゴミ袋などビニールにラバーカップを通す
便座の周囲に汚水が飛び散るのを防ぐために、透明のビニールシートの真ん中に穴を開けて、そこにラバーカップの柄を通します。
大きめのゴミ袋が便利です。
ポイント2
ラバーカップをゆっくり押し当てて引く
便器の排水口の部分に隙間が出来るだけできないようにラバーカップ(スッポン)をくっつけて、まずゆっくりと排水口に向かって押し、そのあと勢いよく引き抜いて下さい。
押すことよりも引くことの方が重要です。押し込むと余計つまる可能性がありますので、引き戻すように動かします。
また、便器内の水が溢れかかっている時にラバーカップを押し込んでしまうと、タンクの排水弁が開いてさらに水が便器に入り込み、便座から水があふれてしまう可能性があります。
水が溢れそうな場合は、バケツで汲み出したり、手動のポンプ(灯油ポンプなど)を利用して、便器のフチから10cm以上水位を下げてから使用して下さい。
排水口に排水が引き込まれるようになるまで、ゆっくり押す、勢いよく引く作業を繰り返します。
ポイント3 バケツで水を流す
排水が流れはじめたら、バケツで少なめの水を流し、スムーズに水位が下がるかを確認します。
いきなりタンクの水をレバーで流すのはNGです。もし詰まりが取れていなかった場合は、便器内から汚水があふれてしまうこともあります。
バケツから流し込んだ分だけ排水されていくようであれば、つまりは解消しています。
ポイント4
詰まりの状態が改善されない場合
ラバーカップでもトイレのつまりが直らなかった場合は、放置して直ることもあります。
放置して直ることがある?の項目を参考にしてください。
ただし、それでもつまりが解消されなかった場合にはすみやかにトイレ修理の専門業者に連絡して直してもらってください。
トイレつまり解消法5
真空式パイプクリーナー
真空式パイプクリーナーとは、ポンプのついたラバーカップ(スッポン)だと言うとイメージしやすいでしょうか。より吸引する力が強いため、詰まっているものを便器内に引き戻せる可能性がグンと高くなっています。(用語集:真空式パイプクリーナー)
ポイント1 ゆっくり押し付ける
水を張ったところにゆっくりと、しっかり力を込めてグッとカップ部分を「押し付け」ます。
その後、ポンプのレバーを引きます。
動作を繰り返す際、水の中でレバーを戻そうとすると水が跳ね上がる可能性があるので、コツを掴むまではゆっくり慎重にやってみましょう。
水に溶けない、硬い小物が詰まっていた場合、強く引き寄せたあと、ビニール手袋をして手で取れることもあります。
ポイント2 排水口のサイズに合ったものを使う
ラバーカップで直らなかったつまりも真空式パイプクリーナーで直ったという話も多く、買うならこちらという家庭も増えているようです。
トイレに使う場合は、排水口のサイズを調べて購入しましょう。目安として170mmほどの直径が必要です。
トイレつまり解消法6
ワイヤーブラシ
ワイヤーブラシというと、一般的には針金のクシのようなものを想像するかもしれませんが、排水管の掃除に使用するワイヤーブラシは1メール以上ある長い器具です。
バネ状になった金属が細長く伸び、その先端部分にブラシがついています。この先端のブラシ部分が排水管の内部を通過する際に、詰まっている異物を崩すなどして詰まりを解消します。(用語集:ワイヤーブラシ)
水道工事の専門業者でも扱いが難しい器具ですが、使えればトイレだけでなくあらゆる排水管の清掃ができるようになります。
ただし、この方法はつまり改善がかなり困難な場合にのみ使うようにしましょう。
なぜなら、経験が少ない人がワイヤーブラシを使ってもうまく行かない場合が多いからです。
本項では一応つまり解消法のひとつとして説明を行ないます。
ポイント1 長さと強度で選ぶ
ワイヤーブラシはワイヤーの長さと強度を基準に選びます。
一般的には2000円~5000円ぐらいの価格帯で市販されています。
市販のワイヤーブラシは業務用のワイヤーブラシに比べると、値段は安い分強度が劣ります。
ある程度の強度がなければ途中で折れ曲がってしまい、つまりの解消ができない可能性があります。
使用する排水管の形状(どの程度曲がりくねっているか)にもよりますが、ある程度硬さのあるものを選ぶべきでしょう。
家庭用で使うなら、長さはそれほど必要ありません。
家庭用に市販されているワイヤーブラシの殆どは、強度の問題で2~3mレベルの詰まりを解消することが限界だからです。
それ以上の長さが必要な場合は、自分でやるよりも業者に委託しましょう。
ポイント2 汚水の飛び散りを防ぐ
トイレつまりの対処全般に言えることですが、ビニール袋など利用して汚水の飛び散りを防止しましょう。
切り広げたビニールの真ん中に穴を開け、ワイヤーブラシを通して使用します。
ポイント3
ワイヤーを伸ばし、ねじりを加えながら差し込む
ワイヤーが排水管の壁面に沿って進むよう、グルグルとらせんを描き、ねじりながら突っ込んでいきましょう。
トイレの構造上、それほど長くワイヤーを出す必要はありません。2mも出ていれば十分です。
家庭用のワイヤーブラシは柔らかいため、内部でもつれてしまうことがあるので注意しましょう。
ポイント4
ワイヤーを前後させて詰まりを解消する
ある程度伸ばしたら、異物を引っ掛けたり汚れを崩すイメージでワイヤーを前後させます。
もし、ある程度の長さまでワイヤーを伸ばして効果が見られないようですと、排水管のつまりが原因となっている可能性が高いので便器を取り外して作業する必要があります。
ポイント5 ワイヤーを清掃する
この作業が最も大変かもしれません。作業に使うために長く伸ばしたワイヤーを清掃します。
バネ構造の隙間に汚れが入り込んでいますので、念入りに掃除しましょう。
もったいないですが、使い捨てとして考えるのもひとつの手かもしれません。
トイレつまり解消法7 高圧洗浄機
高圧洗浄機は外壁の汚れや、車のボディの汚れを落とすのに活躍しますが、トイレつまりの修理でもその水圧が一役買ってくれます。(用語集:高圧洗浄機) ここでは、高圧洗浄機を使ってトイレのつまりを修理する手順を解説しています。
ポイント1 汚物の飛び散りを防ぐ
高圧洗浄機は水を噴射して掃除する機械です。(用語集:高圧洗浄機)
トイレで使用すると、ほぼ確実に汚水が跳ね返ってきます。まずはゴミ袋などに穴を開けたものを水除けとして作り、トイレにかぶせて汚物の飛び散りを防ぎましょう。
洗車や外壁掃除用の家庭用高圧洗浄機を使用したい場合は、配管洗浄用のホースに付け替えて使用します。
ポイント2
ホースを便器の曲がり角まで突っ込む
便器の底で曲がっている部分までホースを突っ込みます。
そのため、使用する高圧洗浄機はホースの先端が曲がっているものを使用する必要があります。
ポイント3
スイッチを入れて水を噴射する
便器の曲がり角までホースを入れたら、スイッチを入れて汚物を吹き飛ばします。
上述したとおりラバーカップとは違い、汚物を押しこむことになるため固形物が原因の場合は絶対に行わないようにしてください。
ポイント4 バケツなどで水を流して
つまり解消を確認する
水洗レバーでは水を流さず、バケツなどでくんだ水で流れるか確認しましょう。
問題なく流れればつまりは解消されています。
トイレつまり解消法8 便器取り外しによる詰まり原因除去
トイレのつまりを修理する方法として、最後に紹介するのは、便器自体を床から取り外す方法です。
ここまでくるともう専門業者のレベルですので、自信がなければ無理せず業者に依頼するようにしましょう。
ポイント1 止水栓を締めて水を止める
すべての水まわり修理・工事に共通ですが、まず水が出ないようにします。
マイナスドライバーで締めるだけで止められます。(用語集:止水栓)
ポイント2 給水管を外す
ウォーターポンププライヤーかモンキーレンチを使って給水管を取り外します。
この時タンク内部に部品を落としがちなので気をつけましょう。(用語集:ウォーターポンププライヤー、給水管)
ポイント3 タンク内と便器の水を抜き取る
タンク内の水を灯油ポンプなどを使って抜き出します。
同時に便器に残っている水も抜き出しましょう。
灯油に使用したものは使わないでください。
また、手洗い蛇口の付いているタイプの便器はこの時に蛇口につながっているホースを取り外しておきます。
ポイント4 便座からタンクを取り外す
便座からタンクをまっすぐ上に持ち上げます。
便座とタンクの接続部分を外したら、タンクを取り外します。
陶器製なので、落とさないように慎重に作業しましょう。
ポイント5 便器を取り外す
便器を固定しているナットを外して、便器を取り外します。
ナットは陶器で出来ている場合が多いため、割ってしまわないように気をつけてください。
また、便器を持ち上げると下水管が丸見えになるため、パッキン等の部品を落とさないように何かで蓋をしておきましょう。(用語集:パッキン)
ポイント6 詰まりの原因を特定して取り除く
便器を取り外したら詰まりの原因を特定して取り除きます。
便器も下水管側から見てみたりして、固形物が詰まっていないか確認します。
下水管に何かが詰まっている場合は、落として済まさずに必ず回収しましょう。
より下流での詰まりの原因となる場合があります。
ポイント7 逆の手順で取り付ける
外した時と逆の手順で便器を取り付けます。
かなパッキンなどの部品の付け忘れのないように注意しましょう。
はこの作業が最も難易度が高かったりします。
ポイント8 念の為にバケツで水を流して流れを確認する
つまりの原因が見えていた場合は除去することで解決するはずですが、組み立てのミス等がある可能性もあるので念の為にバケツで少しずつ水を流して流れを確認しましょう。
床に水が流れたりした場合には、残念ながらやり直しです。
トイレつまりは自然に直るのか
トイレのつまりを放置して、自然に直る場合と、悪化してしまう場合があります。
放置可能なケースや、一晩放置する場合などの注意事項を解説しています。
トイレつまりが自然に直るケース
水に溶けるものがつまりの原因なら、放置して直ることがあります。
トイレットペーパーや、流せるシート、流せる猫砂などがつまりの原因の場合です。
水溶性のものでも、量が多いと詰まってしまいます。
時間をかけることでゆっくりと溶け、つまりが解消します。
ぬるま湯と組み合わせると効果的です。
トイレットペーパーなら2〜3時間、それ以外のものは半日ほどかかることもあります。
トイレつまりが自然に直らず悪化するケース
吸水性のものが原因なら、放置することでつまりが悪化することがあります。
流せないタイプの猫砂、生理用ナプキン、おむつなどが原因の場合です。
取り出すのが難しくなるので、ゴム手袋をして引っ張り出すなど早い段階での対処が必要です。
時間が経つほどに膨らみ、排水管を完全にせき止めてしまうことも起こりえます。
トイレつまりを放置するとどうなる? 注意点とリスク
トイレつまりを一晩放置するときの注意点
トイレつまりを一晩放置し、朝起きてそのことを忘れてトイレを使用してしまい、余計に詰まらせてしまうことがあります。
寝ぼけて忘れないよう、トイレに張り紙をしておきましょう。
水が減っているように見えても、レバーで水を流さないように気をつけましょう。
また、自宅にトイレが1カ所しかない場合は、朝直ってなかった場合にどこで用を足すか検討しておきましょう。
自力で直せなくなる
早い段階なら手で取れたものが、少しずつ奥に行って、自力では直せなくなることがあります。
自力で直せないとなると業者に依頼することになります。
修理料金が高くなる
放置した結果よけいにつまりがひどくなってしまった場合、プロが対応したとしても解決は困難になってしまいます。
症状が深刻化しているほど、修理の料金も高くなります。
水が溢れてトイレが故障する
ちいさな異物が原因の軽いつまりでも、そのまま使い続けるうちにトイレットペーパーがひっかかって一気に詰まり、水が溢れてしまうことがあります。
水が溢れてしまうと、電気系統が水に浸かって故障することもあります。
階下に影響が出る
マンションの場合は階下に影響を及ぼしてしまうと、費用が余計にかかる場合があります。
下の部屋の壁紙やカーペット、畳などがダメになって交換したり、家電が壊れてしまったりすると、被害への補償を行わなければなりません。
保険に入っていなければ、自費で何十万円、場合によっては何百万という高額な費用を支払うこともありえます。
別の場所もつまる
汚水用の排水管は途中で合流しています。
つまりの原因物質が合流地点まで押し流されて、そこで詰まってしまった場合には、もう1カ所のトイレもつまってしまうことになります。
雑排水(風呂・洗濯・キッチン)と汚水(トイレ)は別の排水管ですが、これも最後のほうで合流します。
家全体で流れが悪くなる可能性をはらんでいますので、軽いつまりでもそのまま使い続けて放置することのないようにしてください。
水道代が高くなる
軽度のつまりの原因に、タンク側に問題がある場合があります。
タンクでチョロチョロと音がするという場合、月に2000円ほどの無駄な水道代が発生します。
これはトイレに限った話ではなく、お風呂場や台所などでも同様ですのですぐに対処しましょう。
やってはいけないトイレつまりの解消法
どのような症状でも共通して、やってはいけないことがあります。
自分で解消法を試す前に一読してください。
レバーで水を流す
水が少しずつ流れて、つまりが解消したように見えても、レバーを引いて水を流してはいけません。
つまりが解消されていないままレバーで水を流すと、更に水が上がり、溢れてしまう危険性があります。
水流で原因物質が押し流されてつまりが解消することもありますが、それは運が良い場合です。
バケツでも洗面器でも良いので、何かに水を汲んで流し入れ、水位がスムーズに下がるかどうかをチェックしてからレバーを使用しましょう。
原因不明のままでとりあえずの対処をしてしまう
原因をよく把握しない状態で、とりあえずラバーカップ(スッポン)などでカパカパ水を押し込んだり、バケツで水を流したりしないことです。
ラバーカップやバケツの解消法は手軽ですが、水に溶けるものが原因である場合の解消法です。
水に溶けないものが原因である場合には、つまりの症状をさらに深刻にしたり、排水管自体の損傷などの事態におちいるリスクがあります。
あくまでもトイレ詰まりの対策は、<原因把握>→<原因にあった直し方(対処法・解消法)>というステップを踏みましょう。
原因がわからないときは原因を調べる(予測する)方法を参考にしてください。
熱湯を使用する
排泄物(便)やトイレットペーパーが原因のつまりの場合、お湯を使用する解消法は有効ですが、熱湯はNGです。
トイレは陶器でできていますが、耐熱処理はされていません。
そのため、熱湯によってひび割れが発生する可能性があるのです。
トイレが寒い場所にある場合は特に、温度差で衝撃が大きくなります。
トイレにひび割れができると、便座をまるごと交換しなければならず、大きな出費になります。
素手で作業する
他にも、トイレつまりを自分で直すときにともなうリスクはいくつかあります。
汚水が飛び散って室内に臭いが充満したり、水漏れにつながることもあります。
自分でトイレつまりを直すときには、注意深く作業するようにしましょう。
自信がなければ、すぐに業者さんに依頼するようにしましょう。そちらのほうが安くて早くて衛生面でも安心な場合もあります。
トイレつまりの予防方法
トイレのつまりの予防には、とにかくトイレつまりの原因になりやすいものを流さないことが重要です。しっかりチェックして、おもちゃなどトイレに持ち込まない、フタなどが落ちないよう周りを整理するなどしてトイレつまりを予防しましょう。
普段の使い方でもトイレつまりを予防できます。
トイレットペーパーの使用量を見直す
トイレットぺーパーだけでトイレを詰まらせるには、ダブルで半分、シングルで1ロールくらいの量があれば十分です。
実際は排泄物(便)+トイレットペーパーを流しますので、もっと少ない量で詰まります。
トイレットペーパーの平均使用量は一人あたり3~4ロール/月とのことなので、これ以上使っている感覚があれば、少し控えてもいいかもしれません。
近年では、おしりの洗いすぎ・拭きすぎによるトラブルも注目されています。
これを機に使用量を見直してみましょう。
また、海外製の粗悪品は水に溶けないものもありますので、分けて流すなどして使用に注意しましょう。
トイレタンクの節水はしない
トイレタンクの中にペットボトルなどを沈め、流れる水量を減らして節水する方法があります。
ペットボトルはすぐに取り出して、規定通りの量を流すようにしましょう。
タンクの水量は、そのトイレの形状で便を流しきる為に必要な量が計算されています。
水量・水圧不足はつまりの原因になります。
節水のつもりで大便の時に「小」で流すのもおすすめできません。
大便の時には必ず「大」で水を流しましょう。
「小」でも流せるトイレットペーパーの量は2~3mほどです。
小の時でもトイレットペーパーを多めに使った場合は、「大」で流すようにしましょう。
食べ物・嘔吐物は何度か水を流す
食べ物をトイレに流すと、油分が固まってつまりの原因になります。
また、嘔吐物の場合は、胃酸によって浄化槽内のバクテリアが死滅して浄化機能が低下するという問題があります。(用語集:浄化槽)
本来流すべきではないものですが、トイレで嘔吐した場合には普段より念入りに水を流してなるべく油分を流すようにしてください。
普段からトイレの使い方に気をつけて、トイレがつまらないよう、快適に過ごしましょう。
業者にトイレつまりを依頼する場合の判断基準
自分でトイレのつまりを直せない場合は、当然業者に依頼するしかありません。
ここでは、
- トイレつまりを業者に依頼する判断基準
- トイレつまりを業者に依頼した場合にかかる時間と金額の目安
- トイレつまりを依頼する時の業者の選び方
について説明します。
業者に依頼する判断基準1
水位が変わらない
つまりが発生したとき、少しずつでも便器内の水位が下がっていっていれば、軽度のつまりである場合も多いので、細心の注意を払いつつ、いくつかの解消法を試してみる価値はありそうです。
便器の中の水がまったく減っていかない場合は、つまりの度合いは深刻である可能性が高いです。業者さんに相談しましょう。
業者に依頼する判断基準2
詰まりの原因が水に溶けないもの・原因不明のとき
トイレットペーパーなどの紙類(水に溶けるもの)がつまりの原因である場合は、先に紹介した解消法もかなり有効ですが、原因が芳香剤のキャップなどの固形物の場合はまったく意味のない場合もあります。
余計奥に行ってしまい、排水管のほうまで工事しなければならなくなると費用も高額になります。
硬いものが便器を傷つけることも考えられます。
つまりの原因が水に溶けないものであれば業者さんい依頼したほうが賢明です。
業者に依頼する判断基準3
普段から流れが悪い
何かをトイレに落としてしまう以外に、つまりの原因になることが2つあります。
まず、家の築年数。長く使用していると尿素が固まって石のようになり、排水管の通り道を狭くしている場合。
2つ目は、節水で水を少なめにしている場合。
これらの場合は、その時起こったつまりが解消しても、基本的につまりやすい状態にあります。
「トイレつまりの起こる前兆」をチェックして、つまりが発生する前から前兆が起こっていたようであれば、根本を改善するために業者さんに相談してみましょう。
よくある質問
トイレつまりを業者に依頼した場合
の金額の相場
トイレのつまりを業者に依頼した場合、基本的には、複数の内容の金額になります。
大まかには、作業料金 +基本料金 + 出張費 となります。
つまりの原因にもよって当然変わりますが、軽度であれば合計8000円くらい、便器の着脱などが必要になってくると数万円掛かる場合があります。
電話で見積もりしてもらっても、実際に見てもらうと金額が変わる場合があります。
インターネット上では安い金額を表示して、実際に行ってから上乗せしてくる業者もいます。
見積りが無料のところを呼んで、しっかり説明を聞いて依頼するようにしましょう。
余裕があれば、複数の業者に見積りしてもらうのが良いでしょう。
トイレつまりを業者に依頼した場合の時間の目安
業者が到着して作業開始してからどれくらいで直るかといえば、軽度のつまりであれば30分かからないこともあります。
しかし原因がわからず改善しない場合や、便器を取り外す工事などであれば数時間かかることがあります。見えない部分の問題を直す仕事ですし、万が一のことがあっては大変なことになりますので、慎重な作業となります。作業に取り掛かる前に、料金の見積もりと一緒に時間の目安も確認しておきましょう。
特に、小さなお子さんのいる家庭の場合は、近所のコンビニなどでトイレが借りられるかどうか、その瞬間に慌てなくていいように工事が始まる時に確認しておきましょう。
トイレつまりを依頼する業者の選び方
トイレがつまってしまうと、早く直したいと焦ってしまう人も多いはず。
その『すぐに解決したい』という消費者心理に付け込まれ、法外な料金を請求されたり、別の工事までされるなど悪質業者とのトラブルがここ数年多発しています。
トラブル予防のためには焦りは禁物です。
焦らずに、納得のいく業者選びをするための手順をご紹介します。
業者に依頼する前にまず止水栓を止める
業者に依頼する前に、まずやるべきなのがトイレの止水栓を閉めることです。
止水栓は一時的に給水を止めるために備え付けられた栓で、トイレやキッチンなど個別にあります。
トイレの止水栓はタンクの横や床、タンクレス便器は便器のパネル内にあります。
止水栓はマイナスドライバーや付属の工具を使って時計回りに閉めますが、その際に注意することがあります。
- 止水栓が固くて回らない場合は無理せずに家の元栓を閉める。一戸建ての元栓は水道メーターのそば、マンションなど集合住宅は玄関外の鉄扉内などにあります。
- 閉める際に栓を回した回数を覚えておく。止水栓には水量を調節する役目もあるので、修理終了後に再び栓を開くときの水量調節に役立ちます。
止水栓を閉めることで水漏れの心配はほぼ回避できます。焦る必要はないので業者選びに取り掛かりましょう。
トイレつまりの症状が自分で直せるか
業者に依頼するか確認する
トイレのつまり具合が
少しずつ流れる
水があふれそうになるがそのあと流れる
水位が高い
ボコボコ音がする
以上のような症状であれば、まだ自力で直すのに間に合います。自分で直す際は『つまりの原因を把握する』『原因にあった直し方を探す』という2ステップを必ず守るようにしましょう。
全く流れない、原因がわからない、自力で直す方法を試してみたけど症状が変わらないという場合は、下記を参考に業者依頼を検討しましょう。
居住エリアの水道局指定工事店を選ぶ
業者選びの第一条件は『水道局指定工事店』であること。
水道局指定工事店は、居住地域の自治体HPや下水道局サイトで確認できます。
水道局指定工事店とは、各自治体の水道局から法律・法令に定められた基準で適切に施工できると認められた業者です。そのためには以下のような条件があります。
- 国家資格である『給水装置工事主任技術者』が在籍している
- 水道工事に必要な機材、資材を保有している
- 適切な水道工事および水道工事に関する事務手続きを行うことができる
『給水装置工事主任技術者』は国家資格で、水道工事に関連する正確な知識と技術を持つスペシャリストです。また工事に必要な機器を保有することも認定条件なので、さまざまなケースへの対応力も高いといえます。
水道局指定工事店は水道工事だけでなく、漏水が起こった時には、水道料金の減額を申請するために必要な漏水証明を発行できます。
トラブルが起きた場合も、水道局指定工事店ならば水道局が仲裁に入ってくれるので安心です。
相見積もりを取る
業者選びの際は、複数の業者から見積もりを取る『相見積もり』で料金や作業内容を比較してみましょう。できれば3社ぐらい相見積もりを取るのがおすすめです。1社では比べようもなく、料金の相場もわかりません。
『出張・見積もり無料』と記載されている業者に依頼しましょう。記載のない場合は有料なこともあります。
業者を選んだら電話して、トイレのつまりの症状などを説明します。電話でも標準的な作業料金は教えてくれますが、きちんとした見積もりは実際の現場を見てから出されます。来てもらう際、まずは見積もりだけ聞きたいという点を伝えておきましょう。
来てもらったら1社目でそのまま頼んでしまう人も多いので、事前に電話だけでも何件かしておくとよいでしょう。最近はLINEを使って見積もりしてくれるところもあります。
また、同時に複数の業者を呼び、オークションのような形で相見積もりをとる消費者が増えているようですが、あまりおすすめできません。業者も人間ですから、そういう消費者には親身になれないそうです。
見積もりが出たら内容をチェックしましょう。『基本料金』『材料費』『作業代』『出張費』などの項目別に金額が記載されているので、修理にかかる費用や施工内容がわかり、料金の相場も知ることができます。
あまりに高額な業者は避けるとして、安過ぎる場合もあとで高い追加料金を請求されることがあるので注意しましょう。
やりとりをしている際の業者の接客態度や、丁寧なわかりやすい説明をしてくれるかも業者選びの大切なポイントです。
値段の比較のみでなく、内容をよく聞きましょう。多くの人は大きく値引きしてくれる業者を選びがちですが、良心的な業者は適正料金を出すのでそう値引きはできないものです。安さのみで選んだ業者で満足できるかは疑問が残ります。どのような施工・作業をしてくれるかを聞いて、内容と金額を合わせて比較しましょう。
悪徳業者の手口と見抜き方
都内の消費生活センターによると、2020年4月以降、トイレの詰まりや水回りの修理トラブルが急増しているそうです。コロナ禍でのステイホームが長いせいもあるのでしょうか。相談の多くは、ネットで見つけた格安料金をうたう業者に修理を頼み、あとから高額を請求されたという被害です。
水回りは時に緊急性が高い場合もあるので、「とにかく早く直したい」という焦りの気持ちに悪質業者が付け入ってきます。以下もよくある悪質業者の手口です。
- 安い金額で工事を請け負うが、不要な追加工事を勧めて高額な支払いを請求。
- 修理内容の説明をせず、勝手に悪くないところまで取り換えて費用を請求。
- 作業料のみで見積もりを出して契約、施工後に出張費や材料費などを追加して請求。
- 特殊な部品が必要だとうそをつき、その分の金額を上乗せ。
こういった手口にだまされないよう、悪質業者の見抜き方や対処法を参考にしてみてください。
- 水道局指定工事店であるか確認する
居住地域の自治体HPや下水道局サイトに、水道局指定工事店として掲載されているか確認しましょう。 - HPを確認する
業者のHPで、企業情報(企業名、電話番号、所在地、代表者氏名など)がしっかり記載されているかを確認しましょう。悪質業者は悪評が広がることを恐れるため、企業に関する情報を公開したがりません。情報が少ないなと感じたら違う業者にしましょう。 - 相見積もりをとる
相見積もりで料金と作業内容を比較しましょう。まず法外な料金を提示した業者を除外できます。他と比較して気になる部分があれば質問をし、あいまいな部分をなくした上で契約しましょう。 - 焦らない
止水栓を閉めれば、大きな水漏れ被害になることはほとんどありません。『水漏れの原因になる』『階下に迷惑がかかる』など不安をあおって、修理の契約を急がせる業者は要注意です。焦らずに修理内容を確認しましょう。 - いったん中止する
少しでも疑問を感じたらいったん中止してもらい、断りましょう。近所にトイレを借りられるところがあるか確認し余裕ができた状態で、勧められた工事や部品が本当に必要なのか、別の業者に相談してみましょう。
悪徳業者に引っかかってしまったら
見積もりより高かった、不要な工事をされてしまった、などと感じたら一人で悩まずに消費者センターに相談してみましょう。
クーリングオフ制度(一度取り交わした契約を解除する)が適用できるかどうか、検討してくれます。
トイレのつまりを直してもらうために業者を自宅に呼んだ場合、基本的には、こちらが依頼したトイレのつまりの修理にはクーリングオフは適用されません。その時に便器の交換を勧められたという場合は、これは『訪問販売』にあたり、クーリングオフが適用され、この部分について契約を解除できます。
そのような場合のみでなく、『チラシ広告で安いと思って頼んだらあとで高額請求された』『ネット広告の料金と実際の請求金額が違う』という場合も適用されることがあります。
クーリングオフには一定の期間が設けられていますが、期間を過ぎても適用される事例もあるようです。とにかく早く相談してみましょう。
よくある質問
ラバーカップで便器のつまりを解消できなかった場合に、細長い金属製のモノなどを突っ込んで、無理に取ろうとしないでください。トイレの奥につまっている物を奥に押し込んでしまい、さらに取りにくくしたり、便器そのものを傷めるリスクがあります。
自身で解消できるトイレつまりは、症状の軽いものばかりです。
ラバーカップや、手を突っ込んで異物を取るなどの方法を試してつまりが解消されなければ、症状は深刻であるということです。この場合は、業者に委託したほうが便器故障などのリスクが少なくなります。
また節水のためにタンク内にペットボトル等を沈めて水の量を減らした場合、水圧が下がり、便器のつまりの原因になることもありますので、十分にご注意ください。
トイレの水量はつまりを起こさないように調整されています。
トイレのトラブルは悪化すると便器を分解して対応する必要が出てきたり、壊してしまった場合にはトイレそのものを交換するといった可能性も出てきます。
つまり程度で済むうちに業者に解決してもらうことも考慮しておいたほうがいいでしょう。
自分でトイレつまりの解消が難しいときは業者に依頼しよう
いかがでしたか?自分で解消できるトイレ詰まりは、症状が軽いときに限られます。
原因がよくわからないまま処置を行い、汚水で床が水浸しになったりすることは避けたいものですね。
迅速・衛生的に作業してもらうために、早めに業者に依頼することも選択肢の一つに加えてみてください。
症状が軽いうちに、見積もり無料の業者に見てもらうことで、自己流で対処して悪化させるより結果的に安く済むかもしれません。
水道一番館は、24時間年中無休で、見積もりも無料です。ぜひお気軽にお問い合わせください。
水まわりの修理には
手間とリスクが伴います。
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トイレのつまりに関するよくある質問
- トイレが詰まった時の業者さんの選び方は?
- トイレのつまりを業者さんに依頼するとどれくらいの費用がかかるものなの?
- トイレのつまりを業者さんに依頼して、その後すぐつまった場合どうしたらいいですか?
- 引っ越しで中古の物件を見ていますが、つまりやすいトイレ、つまりにくいトイレというのはあるのでしょうか?
- 家が古くなってきて、トイレがつまりやすくなってきた気がします。どういった処置が必要なのでしょうか?
- トイレ詰まりの修理を業者さんに依頼した場合、どれくら時間がかかる?
- トイレが詰まった場合、放置して直ることもあるの?
- ラバーカップ(スッポン)の正しい使い方は?
- 便器の水がすぐになくなる・便器の中の水位が低い
- 水を流すと水位が上がって溢れないか心配です
- 最近トイレの水流が弱いのですが大丈夫でしょうか
- ティッシュを流すとトイレつまりの原因になるって本当?
- トイレに物を落とした場合、いらないものなら流して大丈夫?
- 最近トイレの流れが悪い。