トイレのトラブル

ウォシュレットからの水漏れ

『ウォシュレット』補足説明

まず初めに、ウォシュレットの名称や歴史について、簡単におさらいしましょう。

『ウォシュレット』の呼称について

『ウォシュレット』という名称自体はTOTOの登録商標で、機器の名称としては『温水洗浄便座』というのが正しいものになります。

TOTO以外にもINAX(現LIXIL)やPANASONICなどが販売しており、それぞれ『シャワートイレ』など固有の商品名を持っています。

つまり本当の「ウォシュレット」と呼べるのはTOTOのみですが、それでも一般に温水洗浄便座は、ウォシュレットという呼び方で普及しています。

温水洗浄便座の歴史

1964年に、東洋陶器(現TOTO)が米国の医療・福祉用の洗浄装置を輸入したのが始まりでした。

しかし、当時のものは温水が熱すぎるなど使用感が悪く、和式便座が多かったのもあいまって普及には至りませんでした。

それから、オイルショック後に住宅着工戸数が減り、トイレの販売が伸び悩む、ということが起きました。

そこで「このままではトイレ産業が衰退してしまう」ということで、温水洗浄便座の研究・開発が進み、現在のような機能が完成したのです。

ウォシュレットのさまざまな機能

ウォシュレットの様々な機能

女性や老人など、あらゆる人にとって使いやすいものになるよう、開発がなされてきたウォシュレットには、日本独自のさまざまな機能がついています。

まず、ウォシュレットといえば誰でも知っている機能として、トイレに行った際に汚れを水で落とす洗浄機能があります。

多くの製品には「おしり」「ビデ」といったふうに、使い方に合わせていくつかの洗浄機能が分かれています。

その他に、便座を温める機能も、ウォシュレットの機能の一つです。

便座全体が、快適なトイレ環境を作ってくれています。

ウォシュレットの仕組み・構造を理解する

ウォシュレット仕組みイメージ

ウォシュレットはどのようにして温水を出しているのか、その仕組みと構造を見ていきましょう。

ウォシュレットは「電化製品」

まず、ウォシュレットはトイレの製品なので水道用品と思いがちですが、れっきとした電化製品です。

つまり、不具合に対処するときも、電化製品的な知見が必要になるのです。

ウォシュレットに給水するしくみ

では、ウォシュレットから洗浄水が出てくるのには、どのような工程を経ているのか、見ていきましょう。

ひとえに洗浄水が出てくるといっても、止水栓、タンク、バルブなどさまざまな細かい中継地点があるのですが、これを大まかに分けると、次の4つの工程があります。

1.トイレタンクの水が止水栓で分岐し、便器側とウォシュレット側に分かれる。

2.水が給水管を通してウォシュレット本体に送られる。

3.温水タンクにおいてヒーターで温め、温水にする(温水タンク以外の温め方もあります。詳しくは次項。)。

4.バルブユニットを通ってノズルユニットから噴出し、洗浄する。

各行程において、水漏れのリスクがあります。ウォシュレット水漏れの原因把握のためにも、この行程は簡単に把握しておきましょう。

水の温め方には2種類ある

ウォシュレットを使う際、冷たい水が出てきてしまわないように、水を温めて温水にする時の温め方には二種類あります。

二種類にはそれぞれ「貯湯式」と「瞬間式」という名前がついていて、さまざまな温水洗浄便座メーカーがありますが、この二種類の分け方は共通しています。

貯湯式は専用タンクに貯めた一定量の水を常に温めておくもので、連続して使うと湯切れとなるのが特徴です。

また、貯湯式のウォシュレットはタンクを内蔵しているので、ウォシュレット全体が比較的大きく、厚くなっているのも特徴と言えます。

対して、瞬間式のウォシュレットは、水道から来た水を直接セラミックヒーターを通して温めるため、湯切れを起こさないのが特徴です。

タンクを内蔵しない分、ウォシュレット全体の大きさが貯湯式よりもスリムです。

ただし貯湯式よりも瞬間式のウォシュレットの方が、内部機構が高度になってくるので、その分値段が高いということがあります。

本体価格が安価な貯湯式のウォシュレットと、性能は高いけれども値段も高い瞬間式のウォシュレット、どちらにも人気があり、普及しています。

ウォシュレットからの水漏れ箇所と原因

ウォシュレットの水漏れ箇所

では具体的に水漏れが起こる箇所と、その原因について見ていきましょう。

止水栓

ウォシュレットトイレの床に設置されているタイプの止水栓、ここからウォシュレット用の水を引いており、水漏れの可能性がある

止水栓は、トイレの中での「元栓」の役割をしています。

トイレに使う水を水道管から引いている根元の部分です。便器に流す水の止水栓と、ウォシュレットの洗浄水用の止水栓と分かれている場合もあります。

トイレの壁についている止水栓、ウォシュレットの場合はここから分岐する場合と洗浄水は別の止水栓がある場合とがあり、水漏れが発生する可能性がある

ここを開けすぎていると水流が強くなりすぎて、止水栓だけでなくトイレのいろいろな部分から水漏れするおそれがあります。

ウォシュレットの給水管・分岐金具からポタポタと水漏れする

床の止水栓から分かれて給水するためのウォシュレットの分岐金具とその先についている給水管、水漏れの可能性がある

給水管や分岐金具は、ウォシュレット用の水が便器用の水から分かれて、ウォシュレット本体に導かれるまでに経由する箇所です。

ウォシュレットの型によって形の違いはありますが、これらの箇所からの水漏れは、金具のナットが緩んでいたり、給水管内のパッキンが劣化していたりすることで起きます。

給水フィルター付水抜栓からポタポタと水漏れする

水道水に含まれている小さなゴミなどを取り除く役割のあるウォシュレットの吸水フィルター水抜栓、ここが詰まると水漏れする可能性がある

給水管がウォシュレット本体につながっている部分を見てみると、管より少し大きいくらいの円形型のユニットがあるはずです。

これは給水フィルター付水抜栓といって、ウォシュレットの水抜きがしたいときに、外して中の水を出すためのユニットです。

ウォシュレットでここから水漏れする場合は、給水フィルター付水抜栓本体の劣化が原因であることが多く、その場合はこれを交換することで改善します。

ウォシュレットノズルからちょろちょろと水が出続ける

ウォシュレットのノズルからの水漏れは、ウォシュレットの部品の劣化が原因です。

ノズルや内部のバルブユニットが汚れや水垢で劣化したり、本体内部の電子回路が故障してしまうことが水漏れの原因と考えられます。

ウォシュレット本体からポタポタと水漏れする

ウォシュレット本体

ウォシュレット本体の、操作パッドや便座下から水漏れする場合もあります。

これは温水タンクの劣化や、内部の電子回路の故障などが原因として考えられます。

ウォシュレット水漏れ対策

ウォシュレット水漏れ対策

上に見てきたようなウォシュレットの水漏れに、どのように対処することができるか、その具体的な方法を見ていきましょう。

ウォシュレット水漏れ修理の全般的な注意

まず自分でウォシュレットの水漏れに対処するにあたっては、必ず止水栓を締めて行うようにしましょう。

また、給水管や給水フィルター付水抜栓を外す際には、中の水が出てくるおそれがあります。

どこかのつなぎ目を外したら、そこにたまっていた水が出てくると思っておいてください。

必ず雑巾やバケツを用意して、水浸しにならないようにしましょう。

止水栓の締め方

水漏れ修理作業の前にウォシュレットの止水栓にマイナスドライバーを当てて給水を止める

止水栓の先端にはドライバーを嵌められる部分があり、ここをマイナスドライバーで右に回すと栓が締まります。

回しきると水が止まってしまいますが、少しだけ回すと、一度に出る水量を少なくすることができて、ウォシュレットまわりの配管に負荷がかかりづらくなります。

止水栓を少し締めてみて水漏れが改善することもあります。

もし止水栓を締めても改善が見られなければ、ウォシュレット給水管や給水フィルター付き水抜栓といった、ほかの部分を確認しましょう。

ほかの部分の対処をする際は、必ず止水栓を右に回しきり、完全に水を止めた状態で行いましょう。

ウォシュレット給水管の水漏れ修理

手順1 給水管を外す

ウォシュレットの水漏れ修理作業として給水管を取り外す作業

ホースの場合は、給水管接合部の凹部と凸部を合わせたままホースを引き抜くことで外せます。

金属管の場合は、モンキーレンチなどでナットを緩めて外しましょう。

手順2 給水管パッキンの交換

ウォシュレットの給水管の内側の古いパッキンを取り外し、新しいパッキンに付け替えます。

新しいパッキンを購入する際は、ホームセンターやネットで給水管用のパッキンを探し、購入してください。

型が多数あるので、事前に大きさと形を確認して購入しましょう。

古いパッキンが劣化している場合、給水管に貼り付いてしまっていることもあります。

その場合はラジオペンチを使って、ウォシュレット給水管のパッキンの端っこを、少しはがしてから掴み、取り外しましょう。

パッキン交換の動画がありましたので参考にしてください。

手順3 給水管を戻す

手順1で取り外した給水管を、今度は止水栓とウォシュレットに取り付けます。

止水栓側に取り付けられていた方の先端と、ウォシュレット側に取り付けられていた方の先端を、間違えないように気を付けましょう。

ウォシュレットの給水管がホースになっている場合は、止水栓とウォシュレット本体それぞれの取付口に、カチッと差し込むことで取り付けられます。

金属管の場合は、モンキーレンチでしっかりと締めなおしましょう。

分岐金具の水漏れ修理

手順1 漏水箇所の再確認

分岐金具は、トイレやウォシュレットの型によって位置や数が異なります。

水漏れしている箇所をしっかりと見定めましょう。

下にある金具ほど水で湿っていることがありますが、水が落ちてきているだけで本当は上の金具から水漏れしている、というケースもあります。

手順2 ナットを締めなおす

モンキーレンチやウォーターポンププライヤーを使って、ウォシュレットの後ろの分岐金具のナットを、締め直してください。

給水フィルター付水抜栓の水漏れ修理

ウォシュレットの裏側、上からは見えない部分にある吸水フィルター水抜栓の水漏れ

手順1 古い給水フィルター付水抜栓を外す

給水フィルター付水抜栓は、ペットボトルのキャップのようなタテに溝が入った形をしているので、文字通りペットボトルを開けるように回すと取り外すことができます。

給水フィルター付水抜栓の形状によっては、マイナスドライバーで回して外すものもあります。

手順2 新しい給水フィルター付水抜栓を取り付ける

古いものを取り外した時とおなじように、マイナスドライバーで回して取り付けます。

給水フィルター付水抜栓はホームセンターやネットで購入することができます。

給水フィルター付水抜栓を選ぶときは、ウォシュレットの型によって種類に違いがあるので、ウォシュレットの品番で適切な水抜栓を選んでください。

品番を調べるのが困難な場合は、直接ホームセンターに古い給水フィルター付水抜栓を持って行って、商品と比較したり、店員に尋ねてみたりする、という手もあります。

ウォシュレットノズルの水漏れ修理

ウォシュレットの水漏れを直すためにノズルを引き出しているところ

手順1 ウォシュレットノズルを引き出す

「ノズルおそうじ」など、ノズルを引き出すボタンがある場合は、それを押します。

ボタンがない場合はゴム手袋などをはめて、手で引き出します。

手順2 ウォシュレットノズル先端を引き回して取る

ゴム手袋をはめて、引き出されたノズルの先端を反時計回りに回すと、ノズルの先端を引き抜くことができます。

手順3 新しいノズル先端を回しつける

古いものを取り外した時と逆側に回して取り付けます。

ノズルはホームセンターやネットで購入することができますが、市販で購入するには種類が限られるようです。

具体的な話をすれば、LIXIL(旧INAX)のものは購入できますが、TOTOのものとなるとあまり出回っていません。

メーカーや型にあったものが購入できない場合は、一度、ご自宅のトイレやウォシュレットを製造したメーカーに問い合わせてみると、部品が購入できるかもしれません。

メーカーに電話をすれば、ウォシュレットの保証期間内であれば無償で修理してくれる、ということもありますので、臆せずメーカーに電話相談してみましょう。

手順4 ウォシュレットノズルを戻す

取り付けた後はノズルを引き出した際のボタンを再度押すか、手で押し戻しましょう。

ウォシュレット本体内部はDIYでは難しい

ウォシュレット本体内部からの水漏れや、ノズル奥のバルブユニットからの水漏れは、部品が市販されておらず、DIYで対処するのは非常に難しいものとなっています。

そもそも修理する部品が手に入らないので、業者に依頼することを検討しましょう。

ウォシュレット水漏れ防止

ウォシュレット水漏れ対策

ウォシュレットの普段の使い方次第で、水漏れを未然に防ぐことができます。

トイレ止水栓の調整

止水栓栓を適切な締め具合にしておきましょう。

開けすぎていると水流が強くなって、トイレやウォシュレットのいろいろな部分に負荷がかかりやすくなります。

トイレを適切な温度・湿度に保つ

トイレは家の中でも狭く作られていて、開け放す機会もあまりない場所なので、とても空気がこもりやすい場所です。

温度や湿度が上がると、ウォシュレットの各部品の劣化が早まるおそれがあります。

定期的にトイレを換気することで、適切な温度・湿度を保ちましょう。

ウォシュレット本体・ウォシュレットノズルの定期的な清掃

ウォシュレットのノズルは、トイレブラシや使い終わった歯ブラシなどで、定期的に清掃しましょう。

埃や汚れがたまるとウォシュレット内部の電子回路を壊すおそれがあるので、こまめに全体を掃除しておきましょう。

ウォシュレットの水漏れの水道代

ウォシュレットには、あらゆる箇所で水漏れの危険がありますが、ポタポタ程度だからと放置しておいた水道代はいくらになっているのでしょうか?
気づいたら糸状に水漏れしていた場合の水道代は?
そしてその水道代は絶対に払わなければいけないのでしょうか?

水漏れでひと月にいくらかかるのか?

ウォシュレットからの水漏れに気づかずに、1ヶ月以上放置してしまった場合、その水道料金はいくらになるのでしょうか?

最近の感度が高い水道メーターでは、ポタポタ水漏れも料金にカウントされるようです。
ウォシュレットの給水管や本体など、場所にかかわらずポタポタと水漏れしていた場合、計量カップで水漏れの水滴を1分ほど貯めてみれば水道代を計算できます。

ポタポタの水漏れは、1分で小さじ1杯分(5ml)溜まるくらいの例が多いようなので、それで計算してみると次のように計算できます。
1分で5ml→60分で300ml→24時間で7200ml→30日で216000ml(216リットル)
水道料金は、その月の使用料で単価が変わりますが、一般家庭であれば1㎥(1000リットル)につき200~400円ほどですので、安くて50円、高くて100円足らずです。

もし1分で大さじ1杯(15ml)貯まるようなら、1ヶ月計算で648リットル、130~260円ほどかかります。

では、ウォシュレットの水漏れが、常に流れ続けている場合の水道代はいくらでしょうか。
糸状に細く水漏れした場合でも、ポタポタの6倍と言われています。
ウォシュレットなど、トイレでの水漏れの場合は、鉛筆くらいの太さで水漏れし続けることも珍しくありません。
その水漏れの水量は1ヶ月で16㎥(1600リットル)にも達します。水漏れ分を計量カップに貯めれば、1分で400ml近くなるでしょう。
水道料金は使えば使うほど単価が高くなりますので、1m³につき400円という金額になったと計算すると、その金額はひと月で6400円。

水量の多いタイプのトイレの便器内で、水が常に揺れているほど水漏れしている場合には、ひと月で150㎥(15000リットル)、6万円分もの水漏れが発生する計算になります。

ポタポタなら100円程度、と思っているうちに、ジワジワとウォシュレットからの水漏れが広がることもありますので、その水道代がかさんでしまう前に、すぐにでも修理代に回したいところです。

気づかなかった水漏れに支払い義務はあるのか?

ウォシュレットから水漏れしてしまっていた分の水道代、もしも払わなくて済むなら助かりますね。

自治体によって条件があるものの、ウォシュレットから水漏れした分の水道代を減額してもらえる可能性があります。
減額になれば、通常の水道使用量から超えた金額の、1/3を自己負担することで済みます。

水道代を減額してもらえる条件については、自治体や地域の水道局で確認してください。
基本的な条件は「通常発見しにくい場所での漏水」であること。
さらに「漏水を知りながら修繕を怠った場合は適用されない」という条件もあります。

ウォシュレットの水漏れの中でも、見えづらい場所で起こっており、水漏れに気づいてからはすぐに修繕の対応を行っていたのであれば、減額の申請をしてみましょう。

水漏れ分の水道代の減額申請は修理の後に行いますが、指定業者での修理が条件であったり、減額申請も指定業者が行わなければならない自治体もありますので、修理依頼の前に確認しておきましょう。

トラブルの内容から解決策を探す

水道1番館水回り修理注意事項

ウォシュレットは電化製品です。トラブルが発生した場合、よほど知識に自信がある方を除いては、水漏れ以外のトラブルも含めて、専門業者に連絡をすることをお薦めします。

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